2024年に入ってAI技術の進化は目覚ましく、イラストやアニメキャラをAIで実写化することも可能になりました。
そこで、このアプリを使えば、無料で二次元のイラストやキャラクターをリアルに変えることが簡単にできます。
この記事では、このアプリを使ったイラスト・アニメキャラ実写化のやり方と、おすすめのアプリ3選とサイト3選の合計6つご紹介いたします。
AI実写化とは?
AI実写化とは、今SNS上で話題になっている人工知能(AI)の技術を用いて、イラストやアニメのキャラクターをまるで写真のようにリアルな人物に変換する技術のことです。
従来の実写化とは異なり、AIによる自動生成のため、高品質な実写化画像や動画を比較的簡単に作成することができます。
普通にやると難しいですが、実はあるアプリとChatGPTを組み合わせることで誰でも簡単にイラストやアニメキャラの実写化ができます。
AI実写化のやり方
イラストやアニメキャラをAIで実写化をするなら『YouCam AI Pro』がおすすめです。このアプリの特徴として、プロンプトを入力してスタイルを選択するだけで誰でも簡単に高品質な実写化画像が生成できます。
そして、今回は基本的な手順から完成まで解説していきます。
アプリをダウンロード
まず初めに、AI実写化生成用の『YouCam AI Pro』をダウンロードします。
同時に、今回実写化させたいイラストやアニメキャラの画像も用意します。
筆者は、コナンの画像を準備しました。
ChatGPTでプロンプトを生成
ChatGPTのサイトに飛んだあと、ChatGPTに以下のテンプレートをそのままコピー&ペーストします。
次に、アニメキャラの画像を貼り付けるだけでリアルなアニメキャラを作るためのプロンプトを考えてくれます。
「これから渡すアニメ画像(イラスト)をAIを使用して、実写化したい(日本人)。 プロンプトを生成してください。」
選択する画像ですが、なるべく高画質のイラストやアニメキャラ画像を使用することで、より精度の高いプロンプト生成が期待できます。
サイト内で完成したプロンプト(長い英語の文章)をコピーして、『YouCam AI Pro』のホーム画面に戻ります。
画像生成
- ホーム画面に戻ってきた後、画面上部のプロンプト入力欄に貼り付けます。
- 「スタイルを選択」欄からリアルを選択。
- その後、「生成」ボタンを押します。
プロンプトを元に、AIが自動的にアニメキャラの実写化画像を生成します。
完成
これでAIによって実写化されたコナンの完成です。
気に入ったら画面右上の欄からダウンロードしてください。
このように、『YouCam AI Pro』とChatGPTを組み合わせることで、どんなアニメキャラやイラストでも実写化させることができます。
他のキャラクターたちも同様の手順で作ってみました。
【応用編】AI実写化したアニメキャラを動かす方法
『YouCam AI Pro』のアプリ内でAI実写化した画像をそのまま使って動かすことができます。
ステップ①画像の生成が完了
▲AI画像の生成が完了
『YouCam AI Pro』を使って生成したAI実写化画像の画面の右上保存ボタンをタップします。
ステップ②AI実写化画像を動かす
▲画像-動画変換を選択
画面下の「画像-動画変換」をタップするとAI実写化画像を動かすことができます。
▲「画像-動画変換」の編集画面
画面の左下にある「写真をアニメーションに」のところをタップします。
他にも様々なテンプレートがあり、タップするだけで使用できます。
▲細かな詳細を設定できます
すると、詳細設定が表示されるので、「プロンプト」欄に実写化画像をどのように動かしたいか書きます。
その後、画面右上のチェックマークを押して、「生成」ボタンをタップします。
完成までしばらく待ちましょう。
ステップ③:保存
▲実写化した動画
完成した動画は、すごく自然に動いていてとても精度が高く生成できていますね。
このような簡単なステップで画像から動画にすることができるので、ぜひ試してみましょう。
また、この流れはAIの生成系のツールすべてと合わせて使うことができるので、非常に便利です。
おすすめAI実写化ツール6選
イラストや写真からリアルなアニメ風、実写風など様々なスタイルを実現できるAIツールを、初心者の方でも使いやすいアプリ3つとサイト3つに厳選してご紹介します。
簡単な操作で高精度生成「YouCam AI Pro」(アプリ)
できること:
- 高度なAI技術で写真からリアルなアバターやアニメキャラ風の画像を作成。
- 顔のパーツ、髪型、年齢、表情、背景、照明効果など、細かいカスタマイズが可能。
- 既存のアニメキャラをリアルな姿に変換することも可能。
特徴:
- 20種類以上の豊富なスタイルとカスタマイズオプション。
- 理想のアニメキャラ風アバター作成。
- 他にもAI拡張機能や除去機能など便利な機能が搭載。
初心者向けポイント:
- 直感的な操作で、手軽に高品質なアバターを作成できます。
- 用意されたテンプレートから選んで微調整するだけでも、満足のいく結果が得られる。
ユニークなランダム生成「Waifu Labs」(アプリ)

できること:
- アニメキャラの実写化に特化しています。
- 既存のアニメキャラに似たオリジナルキャラクターを作成、アップロードした画像をアニメキャラ風にアレンジ。
- 「ランダム生成機能」で思いがけないキャラクターが出来上がることもあります。
特徴:
- シンプルな操作感。
- アニメキャラ風変換。
- ランダム生成機能。
初心者向けポイント:
- 操作が非常に簡単で、アニメ風のキャラクターを気軽に作成できる。
- ランダム生成機能は、新しいインスピレーションを得るのに役立ちます。
手軽に画像生成「ToonMe」(アプリ)

できること:
- 写真をアップロードするだけで、ディズニー風、ピクサー風、アメコミ風など様々なアニメスタイルに変換できます。
特徴:
- 様々なアニメスタイル、イラスト・アニメーション風画像生成できます。
初心者向けポイント:
- ワンタップで写真を様々なアニメスタイルに変換できる手軽さが魅力です。
- また、SNSのプロフィール画像などに最適です。
カスタマイズ機能で思い通りに「Artbreeder」(サイト)
できること:
- Webサイト上でキャラクターの外見をスライダーで細かく調整可能です。
- アニメ風からリアル風まで様々なスタイルも選択可能です。
- 複数の画像を掛け合わせて新しいキャラクターを生成する「遺伝子」機能も搭載しています。
特徴:
- 詳細なカスタマイズ、多様なスタイル、画像合成機能。
初心者向けポイント:
- 初めての方で直感的にキャラクターを作成できます。
- 豊富なスタイルを試しながら、自分好みのキャラクターを作り込めます。
元祖AI画像生成ツール「Stable Diffusion WebUI」(サイト)

できること:

- Stable DiffusionをWebサイト上で簡単に利用できるツールです。
- 高品質な実写化が可能で、様々なパラメータを調整して出力画像を細かくカスタマイズできます。
- テキストプロンプトでAIに具体的なイメージの指示が可能です。
特徴:
- 高品質な実写化、詳細なパラメータ調整、テキストプロンプト入力。
初心者向けポイント:
- WebUIにより、Stable Diffusionが比較的使いやすくなっている。
- ただし、ローカル環境にStable Diffusionをインストールする必要があり、ある程度の技術的な知識が必要です。
幅広いAIツールを試すなら「Hugging Face」(サイト)

できること:
- 様々なAIモデルが公開されているWebサイトで、実写化に特化したモデルも多数公開されています。
- アカウントを作成して様々なモデルを試したり、生成した画像を共有したりできます。
特徴:
- 多様なAIモデル、コミュニティ機能。
初心者向けポイント:
- 様々な実写化モデルを試すことができるので、自分に合ったモデルを見つけやすいです。
- ただし、モデルによっては使い方が複雑なものもあるため、ある程度の学習が必要な場合があります。
AI実写化をもっと楽しむための活用方法
AI実写化技術で生成した画像は楽しむだけでなく、様々な方法で活用できます。
以下が、3つの活用するやり方についてまとめたものです。
SNSへの投稿
- 生成した画像をSNSで共有し、他のユーザーと楽しみましょう。
- ハッシュタグを付けて投稿すれば、より多くの人に見てもらえます。
- 同じAI実写化ツールを使っているユーザーと繋がり、情報交換や交流を深めるのも良いでしょう。
- AIが生成したとは思えない!という驚きと共に、どのように設定したかなどの裏側も共有すると、より興味を引く投稿になります。
動画制作への活用
- 生成した画像を素材として、動画制作に活用することも可能です。
- 静止画を繋げてスライドショーを作成したり、動画編集ソフトでエフェクトやアニメーションを追加することで、より魅力的な作品に仕上げることができます。
- 音楽やナレーションを加えることで、ストーリー性を持たせることも可能です。
オリジナルグッズの作成
- 生成した画像を使って、Tシャツ、マグカップ、キーホルダー、スマホケース、トートバッグなどのオリジナルグッズを作成できます。
- 自分用に作るのは大丈夫ですが、AI実写化画像は著作権問題などを引き起きしやすいトピックなので、商用利用は控えるようにしましょう。
AI実写化をする上での注意点
AI実写化は手軽で楽しいですが、著作権や肖像権、その他関連法規に配慮することも重要です。
以下の3つに注意して、責任あるAI利用を心がけましょう。
著作物に基づくキャラクターの実写化
著作権で保護されたキャラクター(漫画、アニメ、ゲームのキャラクターなど)を実写化する場合は、著作権者の許諾が必要です。
無断での実写化や公開、商用利用は著作権侵害となる可能性があります。ファンアートとしての利用であっても、著作権者のガイドラインを確認し、適切な範囲内で利用しましょう。
実在の人物の実写化風画像生成
実在の人物をモデルにしたAI実写化画像を生成・公開する場合、肖像権やプライバシー権の侵害に該当する可能性があります。
特に、生成画像が悪意のある利用をされた場合、法的責任を問われる可能性も高まります。
実在の人物をモデルとしたAI画像の生成・公開は慎重に行い、必要に応じて本人の許可を得ましょう。
生成画像の商用利用
生成画像を商品化したり、広告などに利用する場合は、著作権や商標権などに抵触しないよう注意が必要です。
使用するAIツールの利用規約を確認し、商用利用が許可されているか確認しましょう。
また、生成画像が既存の作品に酷似している場合は、著作権侵害のリスクが高まります。
まとめ
この記事では、AI実写化の基本的なやり方から、おすすめのツール、そして生成画像の活用するやり方まで幅広くご紹介しました。
特に、『YouCam AI Pro』と『ChatGPT』の組み合わせは、初心者の方でも手軽に高品質なアニメキャラやイラストの実写化を実現できるならではの方法です。
また、「Waifu Labs、ToonMe、Artbreeder、Stable Diffusion WebUI、Hugging Face」など、それぞれのツールは異なる特徴と機能を持っているので、自分に合ったツールを見つけて、AI実写化を楽しみましょう。
この記事の監修者
PERFECT株式会社 編集部
写真加工&画像編集アプリのエキスパート。盛れる自撮り加工や映える画像&動画編集についてのコンテンツをお届け。最新の流行から少しニッチな情報まで、幅広く発信していきます。