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プロ女子ハンドボール「ハニービー石川」が挑む、生成AIを活用したファンエンゲージメント戦略とは?

リアルな競技とAIの融合で切り拓く、女性スポーツDXの最前線
河合 陽 / 長崎 俊也
株式会社ハニービースポーツ 経営企画部 チーフ / ディベロップメント・ディレクター
利用サービスと成果
AIツールの直感操作で、短時間制作を実現
生成AIによるギャップ演出で女子スポーツの新しい魅力を可視化
試合会場の配布物が“ほぼ100%持ち帰り”
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女子ハンドボール界で長い歴史を誇る「ハニービー石川」。

一昨年のプロチーム化を機に、新たなファンエンゲージメントに挑戦しました。

今回、パーフェクト社の「YouCam画像編集ツール」を活用し、競技中の真剣な姿とAIが生み出す非日常の表情を組み合わせた、新しいファン体験を実施。

従来のファン層に加え、若年層や女性ファンにリーチする“ファンエンゲージメント戦略”の最前線を取材しました。


プロチーム「ハニービー石川」の誕生

ハニービー石川チーム写真
――まず、チームについて簡単にご紹介いただけますか。

ハニービー石川は、1975年に北國銀行の部活動としてスタートしました。以来長い歴史の中で、ディビジョンでは10連覇を達成するなど、国内トップクラスの実績を残してきました。

一昨年、女子ハンドボールのプロリーグが発足したことを受け、私たちもプロチームとしての活動を開始しました。

2023年11月に株式会社ハニービースポーツを設立し、本格的にプロチーム運営へと移行しています。


――50年近い伝統を持つ名門が、プロとして新たなスタートを切られたのですね。長い歴史がありつつも、プロチームとしては“これから”の成長が期待されるチームと感じました。

その通りです。チーム自体は長い歴史を持っていますが、これまでは企業スポーツとしての活動が中心だったため、外向けのPRにはそこまで力を入れてきませんでした。

プロ化した今は、競技力の向上はもちろん、チームの魅力をより多くの方に知っていただく発信活動が必要だと感じています。


――現在のファン層についてはいかがでしょうか。

現状の集客データを見ると、50代・40代の男性が中心です。

今後は20代・30代の若い女性やファミリー層にも興味を持っていただけるよう、積極的にアプローチしていきたいと考えています。


生成AI画像活用に込めた“若年層へのリーチ”という狙い

AI生成画像

――今回、弊社のAI画像生成ツールを活用し、ハロウィンイベントで選手の「AI変身画像」を制作・展示いただきました。若い世代にアプローチするためのユニークな施策だと感じましたが、企画の背景や狙いを教えてください。

ありがとうございます。まさに、若い世代に向けてどのように魅力的なPRを行うかを考える中で生まれた企画でした。

ハロウィンという季節性のあるイベントを活かし、そのサプライズコンテンツとして御社のAIツールを取り入れました。

私たちとしては、ハンドボールという競技そのものに加えて、選手一人ひとりが持つパーソナリティや素顔といった“競技外の魅力”も発信していきたいと考えています。

特に女子スポーツでは、真剣にプレーする姿と、オフの表情や非日常的な一面との「ギャップ」が大きな魅力になると感じています。

もちろん、全力でプレーする姿はチームの核ですが、女子ハンドボールはまだメジャースポーツとは言い難く、認知を広げるには接点そのものを増やす必要があります。

今回のAI変身企画は、「普段では絶対に見られない姿」を魔法のように見せることで、そのギャップを楽しんでいただくイメージでした。


――なるほど。“ギャップの演出”としてのAI活用は、とても新鮮でした。今回のAI導入はどのような経緯で決まったのでしょうか? 

今年のJapan Sports Week (スポーツチーム・アスリート向け総合展) で御社のAI画像生成ツールを試させていただいた際に、「これはファンエンゲージメントに使える」と強く感じていました。

その後ハロウィン企画を検討する中で、「10月末ならハロウィンだよね」という話になり、選手をハロウィン仕様にするアイデアが生まれました。

当初は、選手の宣材写真はそのまま活かしつつ、背景や装飾だけをハロウィン風にアレンジする、比較的オーソドックスな案もありました。

しかし、「どうせやるならもっと面白くしたいよね」と意見がまとまり、AIで選手そのものを“変身”させる方向に舵を切ることになったんです。


クリエイティブ制作の裏側と「AIだからこそ」の納得感

ハロウィン用配布物
――今回、弊社のデザイナーやエンジニアを介さず、ハニービースポーツ様だけでコンテンツ制作を完結された点も、社内で非常に話題になりました。「YouCam画像編集ツール」の使用感はいかがでしたか?

とても使いやすかったです。操作に迷うことはほとんどなく、初めてでも直感的に扱える印象でした。

撮影から編集、AI変身までの流れが非常にシンプルで、1人でも短時間で画像を完成させることができましたね。

準備や専門知識がほとんどいらないので、現場の負担が非常に少なかったと感じています。


――AI変身後の画像のクオリティについての感想をお聞かせください。

仕上がりは想像以上でした。

元の選手の魅力をしっかり残しつつ、衣装や世界観の雰囲気を自然に馴染ませるAIの表現力には驚きました。

リアルな撮影だと「細かく調整をお願いしたい」という声が出始めるとキリがないのですが、今回は「最終判断はAI」という前提があったことで、思い切った表現に挑戦できたのが良かったです。

逆に、AIによる変身で「より魅力的になった」と喜ぶ選手もおり、そのギャップがファンにも楽しんでいただけたと思います(笑)。


AI×参加型で広がる“体験型エンゲージメント”の可能性

会場内のファンの姿

――会場でAI変身画像を発表してみて、実際にファンの反応はいかがでしたか? 

今回の施策は、SNSでの事前告知をせず、試合当日のサプライズに特化しました。

その結果、ファンの皆さんには非常に意外性のある体験として受け止めてもらえたようです。

特に印象的だったのは、会場で配布したハロウィン仕様の選手ボードが、試合後にはほとんどすべて持ち帰られたことです。

普段、ゲーム用のボードは捨てられてしまうことが多いのですが、今回はほぼ100%の持ち帰り率という驚きの結果になりました。これは、お客様の潜在的なニーズにしっかりと響いた証だと思います。


――まさに素晴らしいファンエンゲージメントですね。今後の女性スポーツDXを考える上でも、非常に参考になるヒントです。

次回は選手自身にもAIツールを使ってもらい、「自分が一番自分を良く見せたい」という思いを反映できる、より参加型の企画にできればと考えています。

今回の取り組みを次回にも活かしていきたいですね。


試合の迫力と選手の素顔を楽しむ「両面の魅力」

練習風景

――今回のAI活用を通して、ファンの皆さんにどのような体験価値を届けたかったのでしょうか? また、会場に足を運んだファンには、どのような1日を過ごしてほしいとお考えですか? 

ファンの皆さんには、「真剣な競技の姿」と「非日常の個性的な姿」という二つの魅力を存分に楽しんでもらいたいと思っています。

私たちはトップスポーツを提供しており、チケット代は選手の超人的なプレー、つまり純粋な競技性に対して支払われているというのが基本です。

この「競技の魅力を軸にしたスポーツの価値」は、決してブレてはいけません。

しかし一方で、選手たちは超人でありながらも一人の人間であり、それぞれ個性的なパーソナリティを持っています。

来場されたファンの方には、試合中の全力プレーというリアルな姿を間近で体感してもらいつつ、同時に会場の展示物などでAIが生み出した非日常的な姿を見て、そのギャップを楽しんでほしい。

この両方を同じ時間・同じ場所で体験できることが、今回の施策の最大の成功ポイントだと思います。


――なるほど。「競技のすごさ、かっこよさ」と「人間としての魅力、個性」という二軸ですね。

はい。まずはハンドボールそのものに興味を持ってもらい、その魅力の輪を広げてほしいと思っています。

そして、競技の魅力と選手個々のパーソナリティを同時に楽しんでもらう──そのきっかけとしてAIの活用は非常に有効でした。

もちろん、許される範囲で、今後もさまざまな企画に挑戦し続けていきたいと考えています。


競技力だけじゃない!エンタメで広げる女子スポーツの魅力

ハロウィン集合写真

――今後のAI活用やファンエンゲージメント施策について、現時点で構想されていることはありますか? 

今回のハロウィン企画は、どちらかというと「パッと見の受け狙い」という側面が強かったのですが、今後はより丁寧に、ビジネスにつながる施策として展開していきたいと考えています。

具体的には、AI画像をマーチャンダイジング、つまりグッズ化にまで発展させることを目指しています。

また、「若い女性ファン」の獲得は喫緊の課題です。既存のファン層に向けては、昭和アイドル風などのレトロ企画も効果的ですが、同時に20代・30代の女性が憧れるコンテンツも必要です。

例えば、選手のスタイルの良さを生かして、海外スーパーモデル風や特撮ヒーロー風など、かっこよさを追求した変身をチーム全員で実現できたら面白いと思っています。


――弊社としても、ターゲットに合わせた変身スタイルの提案や、クリエイティブ制作まで含めたトータルサポートで、貴社のファンエンゲージメントと女性スポーツDXをさらに加速させていきたいと考えています。

ぜひ、あらためて相談させていただきたいです。

競技力という面では、チームは申し分ない実績を残してきています。

しかし、プロチームとして真に評価されるには、競技以外のエンターテイメント要素を広め、ファンとの接点を増やしていくことが不可欠です。

最終的に「ハニービー石川はハンドボールのチームである」という軸は変わりませんが、その魅力を最大限届けるために、今後もさまざまな新しい試みに挑戦していきたいと考えています。


インタビュー後記

今回のインタビューを通じて、プロ化という大きな転機を迎えた女子スポーツチームが、伝統を大切にしながらもAI技術をユニークな形で取り入れ、ファンとのつながり強化や若年層へのアプローチに挑む最前線を見ることができました。 

特に印象的だったのは、競技の「リアルな魅力」とAIによる「非日常のギャップ」を組み合わせた発想。

これはまさに女性スポーツDXの象徴とも言える取り組みであり、今後のスポーツ界における新たなファン体験の創造に大きな可能性を感じさせます。 

パーフェクト株式会社は今後もAI技術を通じて、ファン体験の拡大をサポートしてまいります。


パーフェクト株式会社について

パーフェクトロゴ
パーフェクト株式会社は、日本、アメリカ、ヨーロッパ、台湾、中国、インドに拠点を構えています。 お客様のニーズや予算規模に合わせた柔軟なソリューションを提供しており、現在700以上のコスメ・ファッションブランドとパートナーシップを結び、10万点以上のコスメ商品を60か国以上で展開。

最先端のAR(拡張現実)およびAI(人工知能)技術を活用したサービスを、美容・ファッション業界のブランドや小売店に提供しています。

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