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スポーツ業界におけるAI活用事例|NECレッドロケッツ川崎が実現した世代を超えるファン体験

試合観戦を“エンターテインメント空間”へ。スポーツDXを支えたAI活用方法
佐藤智也・廣瀬七海
NECレッドロケッツ川崎
利用サービスと成果
「スポーツ×レトロ×AI」の3要素で企画を設計し、選手の顔写真を起点に制作負担を抑えるアプローチを採用
当日は大型ビジョンや会場パネル、背景演出まで“面”で展開し、SNS投稿が増加
従来案と比べて体感5倍以上のスピードで制作が進行
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ホームゲームを、単なる「試合観戦の場」ではなく、記憶に残るエンターテインメント空間へ――。

女子バレーボールチーム『NECレッドロケッツ川崎』は、ファン層の多様化を背景に、世代を超えて楽しめる新たな演出に挑戦しました。

今回取り入れたテーマは「昭和・平成レトロ」。そこにAI生成画像というテクノロジーを掛け合わせることで、選手の新たな魅力を引き出し、会場全体を盛り上げる施策を実現しました。

本記事では、NECレッドロケッツ川崎が目指すファン体験のあり方や、企画にAI活用を選択した理由、そして実施後に寄せられたファンの反応までを詳しくお話しいただきました。

ファン層の変化から生まれた企画とAI活用の背景

チーム集合写真

――まず、チームについて教えてください。

NECレッドロケッツ川崎は、神奈川県川崎市を拠点に活動する女子バレーボールチームです。1978年に創設され、長い歴史を持つチームとして、国内最高峰の女子リーグであるSVリーグに所属しています。


――ファン層はいかがでしょうか?

これまでのメイン層は40~60代の男性ファンでしたが、最近は20~30代の若い世代や女性ファンも増え、応援してくださる方の幅が大きく広がってきています。


――今回の企画が立ち上がった背景を教えてください。

私たちは、ホームゲームを単なる「試合観戦の場」ではなく、来場者に楽しんでいただける「エンターテインメント空間」にしたいと考えています。ファン層が多様化するなかで、世代を超えて共通して楽しめる企画とは何かを、社内で改めて議論しました。

その中で候補に挙がったのが、近年注目を集めている「昭和レトロ・平成レトロ」というテーマです。年配のファンには懐かしさを、若い世代には新鮮さや“エモさ”を感じてもらえる。このテーマを選手たちと掛け合わせることで、これまでにないインパクトを生み出せるのではないかと考えました。


――幅広い世代に楽しんでもらえる企画を選定されたんですね。AI生成という手法を選んだのはなぜでしょうか?

理想を言えば、選手全員に衣装を着てもらい、ヘアメイクを施してスタジオで撮影するのがベストです。しかし、シーズン中は、練習や遠征、コンディション管理が最優先となるため、全員が揃って撮影時間を確保するのは現実的に難しい状況でした。

そこで浮上したのが、AIを活用するという選択肢です。選手の顔写真をもとに、衣装や背景をAIで生成できれば、選手に大きな負担をかけることなく企画を実現できる。その可能性に挑戦してみようと考え、今回の取り組みがスタートしました。


選手の個性を活かしながら納得できるクオリティに

AI生成された選手の画像
――AI画像はご自身でも手軽に作成できるかと思います。今回あえて弊社のツールをご利用いただいた理由を教えてください。

最初は、自分たちでChatGPTなどの生成AIを使いながら、手探りで制作を進めていました。ただ、スポーツチームにとって、選手の顔は重要なブランドの一部です。単にレトロな雰囲気にするだけではなく、選手一人ひとりの個性をきちんと残しながら、「かっこいい」「美しい」と感じられる仕上がりにするのは想像以上に難しく、試行錯誤が続いていました。

そんな時、楽天イーグルスさんがAIを活用して面白い取り組みをしている事例を拝見したんです。「スポーツ×レトロ×AI」というキーワードで検索を重ねる中で、御社のツールに辿り着きました。

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――実際に「YouCam画像編集ツール」を使ってみた感想はいかがですか?

一番驚いたのは、「精度の高さ」と「スピード感」ですね。いくつか他のアプリや生成ツールも検討しましたが、御社のツールは操作が直感的で、何より仕上がりのクオリティが群を抜いていました。制作を担当したスタッフも、「半分ゲーム感覚で楽しみながら作業していた」と話すほどです(笑)。

以前に検討していた別の手法と比べても、体感では5倍以上のスピードで制作が進みました。日々の運営スケジュールが非常にタイトなスポーツ業界において、このスピード感は大きな強みだと感じています。


――制作面で工夫されたポイントはありますか?

生成のディレクションは、選手一人ひとりの性格や特徴をよく理解している、元選手の広報担当が担いました。「この選手にはこの雰囲気が合う」「こうした表現の方がキャラクターがより引き立つ」といった、内部だからこそ分かる細かなニュアンスを、AIのスタイル選択によって的確に反映できたと思います。

AIを活用しながらも、チームならではの視点やこだわりをしっかり表現できた点は、大きな手応えでした。


不安を払拭した、想像以上にポジティブな反応

会場内の展示
――AI生成画像を活用した企画は今回が初めてかと思います。公開にあたって不安に感じる点はありませんでしたか?

正直、かなり不安でした。AI生成画像は、人によっては「本人と少し違う」と感じたり、違和感を覚えたりするリスクもあります。ネガティブな反応が来ることも覚悟していました。

しかし、せっかく作るなら中途半端にせず、思い切って大々的に展開しようと決めたんです。SNSでの発信はもちろん、ホームゲーム当日の大型ビジョンでの選手紹介、さらにはヒーローインタビューの背景にまで使用しました。

大型ビジョンでの選手紹介

――大型ビジョンでの演出は迫力がありますね!ファンの皆さんの反応はいかがでしたか?

反応は、正直なところ想像以上でした。これまでSNSでは試合中のプレー写真が投稿されることが多かったのですが、今回は会場内に掲出したAI生成画像のパネルを撮影して、「これ面白い!」「可愛い!」と投稿してくださる方が非常に多く見られたんです。

リプライやコメント欄でも、「他の選手のレトロな姿も見てみたい」といった声が数多く寄せられ、企画として大きな手応えを感じています。特に印象的だったのは、事前に懸念していたようなネガティブな反応がほとんどなかったことです。ツールのクオリティが高く、ファンの皆さんにしっかりとエンターテインメントとして受け止めていただけた結果だと感じています。

普段はユニフォーム姿で戦っている選手たちが、大型ビジョンの中でいつもと違うファッションに身を包んでいる。その意外性やギャップが、会場全体の空気を一気に華やかにしてくれました。


数字よりも大切にしたい「ファン体験」とは?

試合風景
――今回、数値としてのKPIなどは設定されていたのでしょうか。

もちろん、KPIのような明確な数値目標も大切だと考えています。ただ、それ以上に私たちが重視しているのは、会場に足を運んでくださった方が「今日は楽しかったね」と笑顔で帰っていただけるかどうか、という点です。

近年のスポーツ観戦は、試合の勝敗だけで評価されるものではなくなっています。試合前後の過ごし方や会場での食事、イベント演出、そして今回のようなビジュアル施策も含めた「トータルな体験価値」が、観戦の満足度を左右します。

たとえば、バレーボール観戦が初めての方でも、ルールが分からなくても、「あのAI画像面白かったね」と印象に残る体験があれば、自然とチームに親しみを持ってもらえる。その積み重ねが、次の来場やファン化につながっていくと考えています。そうした相乗効果を生み出すことこそが、私たちの運営において最も重要な価値だと思っています。


――ファン体験が重要なキーワードになるということですね。AIの活用は運営の効率化にも役立ちましたか?

はい、大きく貢献しました。今回のように全選手分のバリエーションを揃えるとなると、本来は多くの時間やコストがかかり、選手への負担も避けられません。それをAIで代替できたことは、スポーツチームの運営における新しいモデルケースになると感じましたね。


AIで広がるファンエンターテインメントの可能性

試合後のチーム集合写真
――今後、AIを活用して挑戦してみたいことはありますか?

具体的な構想はこれからですが、今回の取り組みを通じて、アイディアの幅は大きく広がりました。たとえば、季節イベントに合わせたビジュアル展開や、AIで生成したデザインを活かした限定グッズの制作なども、ぜひ挑戦してみたいですね。

今回は「レトロ」をテーマにしましたが、近未来風やファンタジー風など、AIであればどんな世界観でも表現できます。自分たちだけでは発想が行き詰まってしまう場面でも、AIが新しいインスピレーションを与えてくれるので、企画の可能性はさらに広がると感じています。


――最後に、読者やファンの皆様へメッセージをお願いします。

バレーボールという競技の魅力を伝えることはもちろん、私たちはこれからも「新しくて、面白い体験」を届け続けるチームでありたいと考えています。

今回のAI活用も、その挑戦のひとつです。SVリーグが始まり、より高いレベルのエンターテインメントが求められる今だからこそ、ITやAIといったテクノロジーを前向きに取り入れ、ファンの皆さんに驚きとワクワクをお届けしていきます。

少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度ホームゲームに足を運んでみてください。コート上の熱気と新しい観戦体験を、ぜひ会場で体感していただけたら嬉しいです!


インタビューを終えて

今回のインタビューを通じて印象に残ったのは、NECレッドロケッツ川崎が、試合の勝敗だけにとどまらず、会場を訪れる一人ひとりの体験そのものに向き合っている点でした。世代を超えて共感を生むテーマを選び、AIをあくまで目的ではなく手段として活用する。その姿勢からは、プロスポーツチームとしての誠実さと柔軟な発想が感じられます。

テクノロジーを取り入れながらも、人の感情や記憶に残る瞬間を大切にする——

NECレッドロケッツ川崎の取り組みは、これからのスポーツ観戦におけるファンエンゲージメントの在り方に、新たなヒントを示してくれるものでした。

パーフェクト株式会社は今後も、AI技術を通じて表現の可能性を広げ、心に残るファン体験の創出を支援してまいります。スポーツ領域でのAI活用をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。


パーフェクト株式会社について

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パーフェクト株式会社は、日本、アメリカ、ヨーロッパ、台湾、中国、インドに拠点を構えています。 お客様のニーズや予算規模に合わせた柔軟なソリューションを提供しており、現在700以上のコスメ・ファッションブランドとパートナーシップを結び、10万点以上のコスメ商品を60か国以上で展開。

スポーツ・エンタメ業界に向けても、生成AIを活用したファンエンゲージメント・コンテンツ制作サービスを幅広く提供しています。

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