ここ最近、人工知能技術で生成された「AIタレント」が世界中で注目を浴びています。
そこで、今回の記事ではAIタレントの最新情報や活用事例についてご紹介。
人気のAIタレントなど、AIタレントの作り方についてもまとめているので、ぜひ最後までご一読ください。
「AIタレント」とは?
「AIタレント」とは、人工知能(AI)によって生成されたバーチャル上のタレントのことです。
本物の人間と見分けがつかないほどリアルな容姿や動作を持つAIタレントは、テレビCMの他にも、SNSでの動画配信、グラビアアイドルなどさまざまな業界での活躍が期待されています。
▲AIタレント
また、最近ではAIタレントの衣装や髪型だけを変更できるAI画像生成ツールまで登場しています。
▲『YouCam AI Pro』で服装をチェンジ!
目的や状況に合わせてAIタレントを自由にカスタマイズできるこのような機能は、AIタレントの活躍の幅をますます広げてくれるに違いありません。
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AIタレントの活用事例
伊藤園がテレビCMに日本初のAIタレントを起用
日本でも今年、伊藤園「お~いお茶 カテキン緑茶」のテレビCMにAIタレントが起用されたことが大きな話題を呼びました。
「お~いお茶 カテキン緑茶」を手にした年配のAIタレントが現在の若い姿に戻っていく約15秒間の映像はあまりにもリアルで、ホンモノの新人タレントだと思い込んだ人も多いのではないでしょうか?
本来ならば特殊メイクやCGを使わないと撮影不可能なストーリー設定でも、AIタレントを採用すれば容易に実現できることを証明してくれた身近な例といえます。
年中無休のライブ配信で人気のAIタレント「もも」
「もも」は、YouTubeの24時間365日連続ライブ配信で人気を集めるAI Talent Agency(AIタレントエージェンシー)所属のAIタレントです。
視聴者はYouTubeのコメントの投稿を通じて、いつでもリアルタイムに「もも」との対話を楽しめます。
また、「もも」のLINEを追加すれば、彼女と一対一でおしゃべりすることも可能で、まるで本物の彼女とやりとりしているような感覚を体験できます。
インスタで活躍するAIタレント「レモン」
「レモン」は、Instagramアカウント「AIで何が悪いの?」で2.7万人のフォロワーを持つAIインフルエンサーです。
AIとは思えないほどナチュラルな表情や動作は、何度見ても違和感を感じません。
株式会社ハイボールのAI広報にも就任した彼女、今後の幅広い活躍に注目です!
AIタレントの作り方
AI画像生成ツールを使えば、実は誰でもAIタレントを気軽に作ることが可能です。
また生成したAIタレントの服を着せ替えることもできるので、AIタレントを好みの雰囲気にカスタマイズしたい方は試してみてください。
ステップ①プロンプトを入力
ここでは、『SeaArt』というAI画像生成ツールでAIタレントを作成してみます。
サンプルのプロンプトが豊富に用意されているので、AI画像生成初心者は他の作品のプロンプトを参考に生成するのがおすすめです。
▲『SeaArt』でAIタレントを生成する様子
ステップ②AIタレントが生成される
▲生成したAIタレント
こんな感じで、普通に街を歩いていそうなくらいリアルなAIタレントができあがりました。
ステップ③AIタレントをカスタマイズ
次に、オリジナルのAIタレントを自分好みにイメチェンしていきます。
今回は、 複雑な操作なしで着せ替えできるアプリ『YouCam AI Pro』を使います。
【AIファッション】機能を選択し、スタイルを選びましょう。
▲【AIファッション】機能でスタイルを選ぶ様子
ステップ④いろいろなスタイルのAIタレントが出現
1~2分ほど経つと、様々な服を着たAIタレントが生成されます。
▲異なるスタイルのAIタレント
好きなスタイルのAIタレントを選んで保存すれば完成です。
▲肌と服が違和感なくマッチしている
AIタレントを起用するメリット
AI画像生成ツールさえあれば誰でも生成可能なAIタレントは、広告やエンタメ業界などさまざまなビジネス面での導入が期待されています。
その勢いはとどまらず、なんと最近ではAIタレントを人間のタレントのようにプロデュースする「AIタレント事務所」なども出現しているほどです。
以下、AIタレントを起用するメリットについてまとめてみました。
思い通りのタレントを提供できる
一般的に、芸能事務所がタレントや女優をプロデュースする際には街で声掛けを行ってスカウトしたり、オーディションを開催するのが一般的です。
しかし、AIタレントならプロンプト次第で理想のタレントをスピーディーに生み出すことができるので、タレント探しに費やす時間を削減することができます。
不祥事のリスクが少ない
実在しないAIタレントは、リアルなタレントと違ってスキャンダルを起こす心配がありません。
そのため、企業の評判を損ねることなく、安定してコンテンツを提供できます。
表現の幅が広がる
難しい高度なパフォーマンスや多言語化など、リアルな人間では難しい仕事内容もAIタレントなら簡単に実現することができます。
また、年中無休で労働できるため、次々と新しいコンテンツを発信することが可能です。
安い費用で起用できる
有名女優やアイドルを起用する場合、本来ならば人件費にかなりのコストがかかるのが当たり前でした。
AIタレントを導入すれば、そのようなキャスティング費用も安くで抑えることができます。
AIタレントの課題
豊富なメリットを持つAIタレントですが、誰でも気軽に生成できるからこそ、倫理的な課題が残されているのも事実です。
AIタレントを生成する際は、その問題点についてもしっかり把握しておきましょう。
肖像権を侵害する恐れがある
AIタレントは、人工知能が処理した画像データをもとに生成されるため、その学習内容によっては特定の人物を作り上げることも可能です。
実際に、有名女優やモデルの顔を装ったAIタレントがネット上で多く流出しており、悪用されるケースが急増しています。
表情や動作に違和感がある
写真で見るとかなり本物の人間に近いAIタレントですが、映像になると表情や動作が堅苦しいことがあります。
そのため、人間ならではの愛情や感動などのメッセージを伝えられないというデメリットも存在します。
不正な発言をする可能性がある
人工知能が社会的に不適切な言葉を学習していた場合、AIタレントが誤って差別的な発言をする可能性も考えられます。
完璧に見えるAIタレントですが、不完全な部分もあるということも頭に入れておきたいですね。
まとめ
以上、今回の記事では人工知能によって生成された「AIタレント」に関する最新情報やその作り方についてご紹介しました。
本物の人間と見分けがつかないほどハイクオリティなAIタレントが生成できるようになった今、エンターテイメントや広告業界に大きな変化が訪れています。
今後もAIタレントがどのような形で活躍するのか、目が離せません!
この記事の監修者
パーフェクト株式会社 編集部
写真加工&画像編集アプリのエキスパート。盛れる自撮り加工や映える画像&動画編集についてのコンテンツをお届け。最新の流行から少しニッチな情報まで、幅広く発信していきます。