リル・ヨッティ(Lil Yachty)さんの動画に、アニメや映画のキャラをAIで合成するミーム動画がXやTikTokなどのSNSで大流行です。
フロアを沸かす○○
会場を沸かす○○
といった定型文と共に多くの動画がシェアされています。
この動画は「Viggle AI」というツールで作成することができます。
本記事では、今話題のフロア(会場)を沸かす動画の作り方やおすすめアプリ&サイト3選を紹介します。
フロア(会場)を沸かすAIダンス動画とは?
▲AIで生成したフロアを沸かす動画
フロア(会場)を沸かす動画とはリル・ヨッティ(Lil Yachty)さんの動画をもとに作成されたAIダンス動画です。
「Viggle AI」というツール上で、ビデオ素材の動きやリズムを学習したAIに静止画像を合成させることで作成することができます。
静止画像の顔や服装はそのままキープしながら、あたかもその人物が本当にダンスしているかのような動画が、新しい表現手法としてSNSで注目を浴びています。
フロア(会場)を沸かす動画の作り方
1:AIダンス動画のモデルを作成
このAIダンス動画の流行で懸念されているのが素材画像の著作権問題です。
著作権に不安がある場合は、まず先に画像生成AIを使ってモデルを作ってみましょう。
初心者におすすめなのが『YouCam AI Pro』という生成AIアプリです。
シンプルな操作でフロアを沸かす動画で使用するモデル画像を生成できます。
▲アプリで自分好みのAI美女を生成
特に画像の一部だけ(服装など)を置き換える機能はおすすめです。
▲服装だけを変更することも可能
2:『Viggle AI』でフロアを沸かす動画を作成
ここからは、生成した画像を実際にフロア(会場)を沸かすAIダンス動画を作成します。
流行りのフロア(会場)を沸かす動画は、『Discord』というオンラインコミュニケーションツールの『Viggle AI』サーバーを使うことで作成できます。
なお、『Discord』はベータ版として公開されているため、2024年現在の時点では誰でも無料で利用することができます。
ステップ①『Discord』に登録する
まず、『Discord』にアクセスし、ユーザー登録します。
『Discord』はパソコンやタブレット端末からもログイン可能ですが、アプリから登録すれば、のちほどQRコードだけで『Viggle AI』にログインする際にアクセスできます。
ステップ②DiscordでViggle AIに参加する
▲『Viggle AI』のログイン画面
次に、『Discord』内にある『Viggle AI』にアクセスします。
『Viggle AI』の招待状リンクはこちらです。
ステップ③【animate】をクリック
▲『Viggle AI』サーバーの画面
『Viggle AI』サーバーにたどり着いたら、このような画面が現れます。
画面左端のツールバーにある【animate】チャンネルのいずれかをクリックします。
【animate1】~【animate15】まで用意されていますが、どれでも大丈夫です。
ステップ④「/animate」と入力
▲メッセージを入力
チャット画面のメッセージ入力欄に「/animate」と入力します。
ステップ⑤画像をアップロード
▲躍らせたい画像を添付する
フロア(会場)を沸かす動画で躍らせたい写真をアップロードします。
ステップ⑥AIダンス動画を設定
▲AIダンス動画を設定する様子
AIダンスのベースにしたい元動画の情報など3項目を入力します。
ここでは、最近流行りのフロアを沸かすAIダンス動画を作ってみます。
【AIダンス動画の設定方法】
①motion_prompt(参考動画の情報)
👉$lil_yachty_stage_entranceと入力
②background (背景)
👉From templateと入力
③finetune (微調整)
👉Onと入力
ステップ⑦AIダンス動画が完成
▲AIダンス動画がアップロードされた様子
最後に、Enterキーを押して3分ほど待つと、AIダンス動画がアップロードされます。
AIダンス動画作成に使えるアプリ&サイト3選
①AIダンス動画の元画像を生成『YouCam AI Pro』(アプリ)
『YouCam AI Pro』は、AI画像を日本語プロンプトから生成できるアプリです。
簡単な操作でさくっと使えるのでAIダンス動画の元画像を作るのに便利です。
また、AI画像の一部を置き換えて類似画像を生成する機能や写真や画像を拡張できる機能を無料で使うことが可能です。
②AIダンス動画の火付け役『Discord』(アプリ・サイト)
『Discord』は、複数のユーザーとゲームや趣味に関するコミュニケーションがとれるチャットサービスです。
現在流行中のフロア(会場)を沸かすAIダンス動画は、このDiscord内にある『Viggle AI』サーバーで作成することができます。
静止画像を参考動画に読み込ませるだけで、参考動画の振付をキープしたまま、静止画像が楽しく踊りだします。
③簡単なAIダンス動画を作るなら『AIピカソ』(アプリ)
『AIピカソ』では、好きな写真やAI画像をアップロードすることでシンプルなAIダンス動画を作成できます。
好きな振付のテンプレートを選択し、画像を1枚添付すれば、自動的にAIダンス動画が完成します。
ただし、新機能ということもあり、AIダンス動画の人物の顔つきや表情に不具合が生じてしまう場合があるため、今後のアップデートに期待です。
フロア(会場)を沸かす動画の元ネタ
アメリカで人気のラッパーのリル・ヨッティ(Lil Yachty)さんの2021年8月のライブ動画がフロア(会場)を沸かす動画の元ネタです。
2022年6月に「The Extra」というYouTubeチャンネルが、この動画を「Lil Yachty with the HARDEST walk out EVER」というタイトルで公開し、現在までに約450万回の再生を記録しています。
そして2024年4月に、A.I.WarperというXのアカウントがAI動画編集アプリ「Viggle AI」を紹介する際にこの動画を使用したことをきっかけにミーム動画界で注目を浴びるようになりました。
静止画像がいきいきと踊りだすなんて、まるでマジックのようですよね。
本記事で紹介したのステップに従って作成すれば、誰でも簡単にAIダンス動画が作れるのでみなさんもぜひ試してみてください。
この記事の監修者
PERFECT株式会社 編集部
写真加工&画像編集アプリのエキスパート。盛れる自撮り加工や映える画像&動画編集についてのコンテンツをお届け。最新の流行から少しニッチな情報まで、幅広く発信していきます。