情報技術を活用したデジタル化の波は、各業界に打ち寄せてきています。美容の世界もさることながら、一見ITとは程遠い存在であるファッション業界も例外ではありません。なかでも、オンラインとオフラインを融合して、新たな価値を提供するOMOは、販促活動に必須の存在です。
ビューティー、ファッション業界の未来を探るメディアであるGLOSSYは、最先端技術と同業界との関係性や、将来の行く末を常に注視、情報収集を続けています。業界に数多存在する企業を取材し、AIやARといったテクノロジーの活用事例を発信しています。
今回の動画では、今後の同種業界のマーケティングにおいて期待、必要とされていることについて、国内外におけるOMO施策の成功例を含めた形で、リードエディター山岸氏を招待し、お話をお伺いします。ぜひご覧ください。
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GLOSSYの概要
GLOSSYは2016年にアメリカで誕生しました。ビューティーやファッション、ウェルネス業界に変化を追求していくメディアという位置付けですが、特にテクノロジーとの接点に注目しつつ、ブランドのイノベーションやビジネストレンドを読者の美馬様にお届けしています。
日本では2020年に立ち上がっており、全体的にはマーケターよりの内容を発信しています。グローバル視点での当該分野の新潮流を捉え、次世代を見据えた情報を読み解いていく、有料会員制のメディアです。
GLOSSYが捉えるグローバルトレンド
GLOSSYが擁する調査チームのリサーチにて、AR、VR、AIの三つのテクノロジーを、2017年と2022年とで比較したところ、興味深い結果が得られました。マーケッターが利用する観点で、ARやAIは上昇基調、反対にVRは下降傾向であることがわかっています。
VRのイメージといえば、ヘッドセットを装着し、完全に仮想の世界に入り込むような姿が思い浮かびますが、あまり活用されなかった大きな理由はコストです。開発や導入に多大な費用が必要であったため敬遠されました。
一方ARは、2017年比、2022年で利用率が15%上昇しています。ここ数年のパンデミックは、消費者がオンラインでの買い物を選択するような動きを促進させましたが、当該テクノロジーはこのニーズに応えていく中で、技術的に進化を遂げています。
最も拡大しているのがAIです。今やマーケティングには欠かせない存在であり、あらゆる場面で登場しています。データの蓄積による販売促進といった面のみならず、返品率の減少による効率化、リソースの有効活用にも繋がっていることが、普及の大きな要因です。
AR導入ブランド事例
ARは販促には必須のツールであることを、調査結果から解説してまいりましたが、続いて具体的なブランドをご紹介します。特に拡張現実技術が行かされるバーチャルトライオン、仮想的な試着を導入しているブランドは数多くあります。
サングラス試着
サングラスメーカーであるEyebuydirectは、スマートフォンを使って、ブラウザ上でサングラスを試着できるサービスを展開しています。
ジュエリーブランド
Brilliant Birthはジュエリー系商品を扱っており、同じくダイヤのリングなど装飾品を、仮想的に手や指にはめることができます。
メガネ試着
眼鏡という製品から、Sunglass HutやWarby Parker、GlassesUSA.comといったブランドも挙げられます。これらの事例から、ファッション業界においていかにARが活用されているかがわかります。
※併せて読みたい《ARxファッション活用ガイド2023》
現状の課題
ファッション業界におけるテクノロジーの活用に関する現状課題はいくつか存在しますが、まずはやはりコストです。世間的にこなれてきているとはいえ、安くはない費用を投資に回す余裕が、各企業にあるかという問題があります。
また、いかに仮想と現実の境界を薄くできるのか、拡張現実のさらなる精緻化、高品質化が求められています。さらに、こうした技術を取り入れどう販促につなげるか、各社内でのコンセンサス取り、最新技術導入文化の醸成や意識改革なども、課題となって表れています。
今後の展望
現状の課題はあるものの、それでもファッション業界は、比較的デジタル技術を取り入れる素地はあると考えています。長い目で見た場合、返品やコストの削減によって、持続可能な環境整備を実現するための解決策が見出せるかもしれません。
AIやARを活用したサービスで、より精度の高いパーソナライズ化、個人個人のニーズに応えることができれば、顧客満足度の向上に繋がります。購買行動の時短に貢献する一方、実際に店舗へ赴く意欲の増幅なども考えられます。
どちらかというと美容業界が先立って導入、活用している先端テクノロジーですが、ファッション業界においても、OMO施策を始めとし、多種多様な可能性を秘めています。メディアとして、今後も注目していきたいところです。
ファッション業界におけるパーフェクト社
2015年創業となるパーフェクト社は、ビューティー&ファッション領域に関心の高い台湾に本部を置き、世界80カ国以上、500以上のブランドで導入実績のある、AI、ARを始めとしたテクノロジーを提供する会社です。
積み重ねてきた各種実績から、アクセサリーアイテム、メガネ、ジュエリーの売上を伸ばしたい、販売を促進したいと思われる企業の方々に、世界標準のサービスをお届けしています。
国内外500以上のブランドに導入されている弊社のAR試着に関するさらなる詳細は、
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