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【保存版】2023年ビューティーテック導入・活用完全ガイド

2022年11月10日 目安時間 5 分
【保存版】2023年ビューティーテック導入・活用完全ガイド


(*2022/11/10 更新)

ビューティーテック分野におけるビジネスソリューション

FinTech(フィンテック)、EdTech(エドテック)、 FoodTech、さらにBabyTech(ベビーテック)等様々なテクノロジー活用分野が広がる中、BeautyTech(ビューティーテック)ももちろん注目されている分野の一つとなります。BeautyTechにも、美顔器やガジェットを必要とするものなど色々ありますが、今回はビューティーテックの中で一番使用されている「バーチャルメイク」について、どういった経緯で導入され始め、どのような進化を経て今現在ビジネスシーンで活用されているのかを解説していきます。

バーチャルメイクや、バーチャルへカラー、更にはAI搭載の肌診断バーチャルネイル等の機能を、消費者コミュニケーションの一環として導入を検討している方に参考として頂ければと思います。


目次

  1. ビューティーテックが活用され始めた経緯
  2. ビューティーテックを活かしたパーソナライゼーション
  3. ビューティーテックによる消費者購買体験の改善  
  4. ビューティーテックで勝機を見出したブランド事例
  5. ビューティーテック導入時のKPI設定
  6. ビューティーテック体験を通じた新発見
  7. コロナ禍でも活躍するバーチャルメイク体験
  8. ユーザー体験を向上させるAI肌診断
  9. ビューティーテック基盤となるテクノロジー
  10. ソーシャルプラットフォームでも導入が進む
  11. ビューティーテックのこれから


1. ビューティーテックが活用され始めた経緯


ビューティテック やバーチャルメイクという概念は、実はパソコンで「フォトショップ」といったペイントソフトが使われ始めたことで誕生した。そして近年、AI(人工知能)とAR(拡張現実)技術の出現により、より高度な次元へと突き進むことになりました。

テクノロジーのオンラインマガジン「Built In」 誌には、「『ビューティーテック』の誕生はまだパソコンが大きな箱のような形をしていた時代まで遡るが、我々が耳にするような有名な化粧品ブランドが活用し始めたのはごく最近のことです。これは近年、スマートフォンが加速度的に普及してきたことが大きく影響している」とし、Estée Lauder(エスティ ローダー)のビューティテックを活用した事例を紹介。「バーチャルメイクアプリ『YouCam メイク』のデベロッパーであるパーフェクト社とパートナーシップを結び、消費者へ向けたリップスティックのバーチャルタッチアップ体験の提供を開始。さらにバーチャルメイクを活用した美容部員のトレーニングプログラムも導入した」と紹介しました。

ARという技術が出現したことにより、ビューティーテックはさらなる躍進を遂げました。ファッション誌「 Vogue India」は「数年前までバーチャルメイクは、明らかに加工とわかるレベルだったが、今はとても再現性が高くなった」と評価します。


2. ビューティーテックを活用したパーソナライゼーション

AIおよびARのアルゴリズムとなるコンピューターサイエンスや数学に関する研究はとても興味深く、面白い分野だが、ビューティテックの真のゴールは消費者にパーソナライズな体験を楽しんでもらうことです。

パーフェクト社営業窓口への問い合わせ


PERFECT Corp. 最高経営責任者 (CEO) アリス・チャン (Alice Chang) は、「現代の消費者は、自分のためにパーソナライズされたアイテムを求めています。つまり化粧品ブランドはオンラインでもオフラインでも、消費者一人ひとりのニーズを理解し、そのニーズに合ったアイテムを提供する必要があるのです」とカスタマイズの重要性を説きます。(パーフェクト社について「Built In」 誌は、「セルフィーの加工アプリとして知られているパーフェクト社は、AIおよびAR技術を活用したビューティテック ソリューションを提供しているが、2020年、ビューティーテック業界では、ユーザーがヘアカラーやコスメをバーチャルで試すことを可能にした同社の『YouCam メイク』が注目された。」と紹介した)


3. ビューティーテックによる消費者購買体験の改善 

ARには消費者を楽しませるエンターテイメント要素があります。なぜならARは、現実世界とそれを拡張した世界を融合させることで、現実世界を舞台にしながら現実をはるかに超えた体験を提供することができるからです。

数年前に「ポケモン Go」がリリースされた際、現実世界とゲームの世界を融合させるARが世界中の多くのユーザーを魅了。近所の公園に手元のスマートフォンを見つめる人が集まり、画面上に出現するカラフルなモンスターを集めることに没頭した。当時の「The New York Times」の見出しは「ポケモンGOによりARが普及」でした。

さらに2021年からは「メタバース」への注目が高まり、IT企業のサービスを活用してファッション関連ブランドや小売店等が次々と3Dバーチャル空間上での公式店舗を立ち上げています。このような3Dバーチャル空間内では、消費者はARを使って気軽に美容・ファッション製品を試すことができ、双方向コミュニケーションが行える魅力的なバーチャル空間で、ブランドの価値を体験して頂くことも可能になっています。

ARメイク


また「Forbes」誌は、ARについて次のように説明。「ARは、現実世界にバーチャルで物体を出現させる技術である。既存の環境を利用して、現実世界に存在しない情報や物体をバーチャルで追加することで人工空間を創出する」。さらにバーチャルシミュレーションを提供した時計ブランド「ロレックス」を例に挙げ、「顧客になる可能性のある消費者が、様々なモデルを自分の腕に試すことを可能にした」と述べました。なお著者は自分が実際にバーチャルでロレックスを試している動画を紹介したが、購入に至ったかの言及はしませんでした。

化粧品ブランドや小売店は「購入前に試着する」という購入の際に欠かせない行為を、ARを活用することで消費者に提供しています。AR搭載バーチャルメイクの試用体験は、ここ数年で飛躍的に改良され、今では口紅、リップライナーから、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、チーク、ハイライター、そしてファンデーションまで、数多くのアイテムに対応。この限りなく再現性の高いバーチャルシミュレーションは、化粧品の領域にとどまらず、マニキュア、ヘアカラー、髭、カラーコンタクトやアクセサリーまでの体験を可能にし、より充実した購買体験の提供と購買後の満足度向上に寄与しています。

最新導入事例一覧


4. ビューティーテックで勝機を見出したブランド例

ARおよびAIはエンターテイメント要素だけではなく、ビジネスへのインパクトも実証されています。

ビューティテックには注目すべきビジネスバリューがある。OMO戦略としてオンラインオフラインを融合させ、インパクトと実績をもたらし、時に想定以上の結果を生み出すこともあります。

実際にバーチャルシミュレーション機能を積極的に導入している各社の事例と成果を紹介します。


パーフェクト社バーチャルお試し


日本

KATE(ケイト)

「KATE iCON BOX」設置前後で対象商品の売上が133倍

コフレドール

「COFFmi(コフミ)」は、AI シェードファインダー(肌色分析)やAI 肌診断などを導入したことで、サイトPV数は11.4倍、平均滞在時間は2.48倍増加。

ブローネ ルミエスト

毛束色見本の代わりに髪色シミュレーションを導入し、週間試用回数が100万回以上を記録。プラスチック使用量の削減につながっている。

アメリカ

エスティ ローダー

口紅のバーチャルメイク体験を店頭で提供し、購入に至るコンバージョンレートが2.5倍アップ。消費者が自分の肌色にピッタリの色味のファンデーションを見つけることができるiMatch™ も、顧客エンゲージメント、カスタマーロイヤリティーの向上に寄与した。

e.l.f Cosmetics

ブランドサイトにバーチャルメイク機能を導入したことにより、コンバージョンレート200%アップを記録。

Benefit 

ブランドサイト上にバーチャルアイブロー(眉毛のバーチャルシミュレーション体験)を導入したことで、ユーザーのページ滞在率が101%アップ。さらに「カートに追加」率が20%アップした。

Aveda

バーチャルヘアシミュレーション機能を導入したページへのトラフィックが220%アップ。さらにサイト上の店舗検索ページ利用率が、サイト内他ページと比べて5倍にアップ。ヘアシミュレーション機能を利用したユーザーの顧客単価は14%アップ。

中国

トップECサイト「Tmall」

バーチャルメイクの導入により、売上が8倍になり、コスメ購入者のページ滞在時間が平均5倍に伸長。


これらの導入事例から、ビューティーテックが単なる作り物感またはゲームツールではなく、ビジネスにおいて効果をもたらすツールであることがわかるではないしょう。

最新導入事例一覧


5. ビューティーテック導入時のKPI設定


近年、消費者とデジタルで接点を持つことへの関心が高まっています。多くのブランドがデジタル体験を提供しようと模索する中、革新的なビューティーテクノロジーこそが消費者の期待に応える重要な武器となります。ビューティーテックを活用し、売上向上に繋げることは、ブランドにとっての最終目標だが、他にも指標となるKPIがいくつかあります。

<参考>KPI一覧:

  • カートサイズ・コンバージョンレート・平均注文額:

    調査会社「Neilsen」のレポートによると、51%の消費者が「ARを使用して製品購入を検討したい」と答え、「購入前に試す」という体験によって実際に試すことができなくても問題ないと回答。ECサイト「Shopify」のレポートでは、ARを導入した製品のコンバージョンレートがAR無しの場合よりも94%高いという結果が出た。売上の以外にもカートサイズ、コンバージョンレート、平均注文額もマークすべき指標といえるでしょう。
  • 顧客エンゲージメント:

    ビューティテックは便利でインタラクティブなコンテンツであり、美容の消費者にとって有益な体験をもたらす。その結果、消費者はさらなるエンゲージを求めるようになり、最終的には顧客となる。エンゲージメントが高ければ高いほど、より良いクリックスルーレート(CTR)と売上向上に繋がります。
  • サイト滞在時間:

    消費者がバーチャルで製品をシミュレーションできることで、ウェブサイトでの滞在時間が伸長する。購買体験の中でインタラクティブな要素を追加することで、より魅力的な体験を提供できるからです。花王のメイクブランド「KATE」のレポートによると、ユーザーの平均サイト滞在時間が、バーチャルシミュレーション機能が導入されていない同ブランドの他サイトと比較し、4.3倍長いといいます。
  • 新規およびリターントラフィック:

    ビューティーテックの導入により、ブランドおよびリテーラーと消費者がバーチャルで繋がる事ができ、ブランド認知度と顧客ロイヤルティが向上。消費者はブランドにポジティブな印象を持つとブランドに戻ってくる傾向があり、ビューティテックは、インタラクティブな購買体験を提供する上で欠かせないコンテンツとなりうる。さらに満足度の高い購買体験を経験した消費者は、サイトに戻る率が高く、友人にブランドを進めるようになります。
  • 返品率:

    ビューティテックは商品購入を決定する上で消費者に確信を与え、返品率を低下させる。バーチャルメイクアップシミュレーションを介することで、自身の顔で製品を試し、購入へ導く。バーチャルで製品を試す事ができた消費者は、購買体験で頻繁に起きるミスマッチを事前に防ぐことができるため、返品率を低く抑えることに寄与します。

お問い合わせ

6. ビューティーテック体験を通じて生まれる新発見

より楽しく、簡単に美容を楽しむ

使いやすく最適化されたバーチャルメイクシミュレーション、AI 肌診断を活用すれば、近くに美容部員(ビューティーアドバイザー)がいなくても、美容について学びたいすべての女性をサポートすることが出来ます。

インスタ、youtube、snapchatなどのSNSソリューション

SNS・アプリ:パーフェクト社バーチャルメイクメイクを通じて、
ユーザーが
簡単にメイクルックを試し、世界中の人々にシェアすることが可能に。

YouTube動画を視聴することである一定レベルのメイクを学ぶことは可能です。しかしメイク動画は一方向の学習であり、ARを通じて提供されるインタラクティブさに欠く。メイク動画はビューティテックと組み合わせることで、より効果的にメイクアップをレクチャーすることが可能となるのです。すべての人が個々に違った輪郭を持ち、ARメイク機能によってどのようなルックが個人個人に似合うのか、見つけることができます。

関連ブログ記事リンク

ビューティテックは、気づきをもたらし、レクチャーも出来、再現性の高い仕上がりがバーチャルで確認できるため、消費者が自分に合う製品を見つけ、より賢明な買い物ができるよう手助けします。消費者にとってバーチャルメイクを活用して自身に合ったメイクルックを見つけることは、大きな達成感ももたらします。


「我々の製品に出会うまで40~50年近くヘアサロンに通われて、ご自身で髪を染めた事がなかった方々がいらっしゃいます。」

「自信に満ち溢れたお客様を目にすることはとても嬉しいものです。ヘアカラーのシミュレーション体験全体の初めから終わりまで素晴らしいものだと、多数の評価を頂いています。それもパーフェクト社のARツールのお陰です。」

- Tyler Wozny  ヘアカラーブランド「Madison Reed」デジタルプロダクトシニアーバイスプレジデント


パーフェクト社バーチャルリップ


7. コロナ禍でも活躍するバーチャルメイク体験

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症によるパンデミックは、共有使用が前提となっている店頭のテスターに終わりを告げようとしています。


美容誌「Allure」によると、「最後にマスカラのテスターボトルにブラシを絡めたのはいつだっただろう…。ただ、それより以前から美容業界におけるAR技術の導入は拡大していた。AR技術によって、ユーザーはリップカラーやヘアカラー、さらには様々な眉の形をパソコンのブラウザやスマホアプリからバーチャルトライできるようになっていた」と語ります。

「米コスメブランド『Benefit』のバーチャルアイブローを体験すると、15種の異なる眉毛の形と12色の色味を試すことができ、さらに眉毛の太さやアーチまで微調整できる。眉毛を抜きすぎてしまう人、もしくはアイブローサロンに行った気分を味わい人にはピッタリのツール」と評価しました。


ARを駆使したバーチャルトライは、ウイルス感染が懸念されるテスターに対する不安を払拭してくれるだけでなく、わざわざ家から店頭に出向く手間も取り除いてくれました。

「私たちは今とても心強い状況にあります。なぜなら、すでに非接触型のテスターをお客様に楽しんでいただけるようになっているからです。」

「新型コロナウイルス(COVID-19)拡大以前から、消費者は店頭テスターの使用には消極的でした。現在の消費者は以前にも増してテスターの使用に警戒心が強くなっているでしょう。そんな中で私たちの Brow Try-Onはますますお客様から歓迎されるソリューションとなっています。」


--Emily Dybwad(Benefit Cosmeticsのグローバルデジタルマーケティング ディレクター)


パーフェクト社バーチャル眉毛


数秒で何十色もの色味の体験を可能にするバーチャルメイク

ARが評価される要因の1つとして、不可能を可能にする、ということが挙げられます。「Estée Lauder」ではYouCamサービス導入により、ユーザーが「リップカラー30色を30秒でバーチャルトライする」という驚異的な経験を可能にしました。現在、消費者は「Estée Lauder」の「Pure Color Envy lipstick」の全カラーを同ブランドの「Virtual Artist Tool」からバーチャルで試すことができます。もし一人の唇に30色を試そうとしたら、塗ったり落としたりを繰り返すだけでも唇に相当なダメージを与えてしまうだろう。同じことはリップに限らず他のメイクにも当てはまります。特にヘアカラーを実際の髪に一色ずつ試すことは不可能に近いです。

「Punky Hair Studioがなぜこんなに支持されるのか、理由はまさにここにあるでしょう。」とMarwan Zreik(Vice President at American International Industries)は語る。「消費者はカラーがどのように自分の髪にのるかをしっかりと確認することができます。瞬時に自分の髪色をピンクから青、青から緑、さらには赤や紫などにも変えることができます。ARによってユーザーは自分に合った自分だけのスタイルを選択することができるようになったのです。」

ご自身お顔でデモ体験


物理的な店頭サンプル利用タッチアップから素肌を守る

上記のリップカラーを「30秒で30色を試す」という体験にもあるように、ARは肌の上で繰り返されるメイクのオンオフによるダメージからも素肌を守ってくれます。新型コロナウイルス(COVID-19)後の世界においても、すでに便利なバーチャルメイクを知った消費者は、肌に直接施すテスターにはなかなか戻れないかもしれません。


8. ユーザー体験を向上させるAI肌診断

今やビューティーテックは日々進化し、バーチャルメイク体験に留まらない新たなソリューションを生み出しています。人工知能、つまりはAIを組み合わせることで、ビューティーテックはさらに賢くなっているのです。機械学習およびディープランニングのアルコリズムにより、ビューティーテックはスキンケア分野にも進出し始めています。

AIによるデータ処理能力と高解像度カメラの組み合わせにより、ユーザーは自身のスマートフォンを、好きな時に使える肌診断ツールとして活用できるようになりました。その機能とは、週7日・24時間、いつでもオンラインでアクセス可能な「スキンドクター」です。ユーザーの肌悩みを踏まえた上で、リアルタイムで各項目の度合いを専門的な観点から評価。AR技術は、オーバーレイ画像から複数のレイヤーを作成することで、顔のシワ、キメ、シミ、ニキビなどの正確な位置を特定する。消費者は初めて皮膚科医を訪れることなく、自身の肌の状態について詳細な客観的評価を受けることができるようになったのです。

また、同様のテクノロジーは小売業界にも導入されている。過去1年間における AI肌診断の進歩は目覚ましいものです。消費者は下記の様々な肌の懸念について、わずか数秒以内に自分専用の診断結果を取得できるようになった。

  • シワ
  • シミ
  • キメ
  • クマ
  • 水分
  • 赤み
  • テカリ
  • 潤い
  • 涙袋
  • たるみ
  • つや
  • ニキビ
  • 毛穴

ここではAIの診断結果が皮膚科医やスキンケアの専門家によってきちんと検証されていることが非常に重要です。パーフェクト社では、これらの分野の専門家と協業し、AIによる肌診断がスキンケア商品を求める消費者によって検証済みかつ正確と、意義ある結果を提供していきました。

米国Wake Forest大学医学部の皮膚科教授Steven R. Feldman博士の新しいレポートによると、皮膚科およびメディカルスパ、エステティックで皮膚の特性を評価する際に、パーフェクト社のAI肌診断技術が有効であることが確認されています。


スキンケアAI肌診断デモ体験

ご自身お顔でデモ体験


9. ビューティーテック基盤となるテクノロジー

ビューティーテックは、ハードウェアとソフトウェアの融合を表します。一部の企業では、今の肌状態を分析して、より正確な製品の使用方法を提案したり、小型インクジェットプリンターを使用して、顔の傷を隠したり、マスクを作成したりと、特定用途のハードウェアデバイスを開発しています。しかし、最も一般的なハードウェアはスマートフォンです。

今や誰でも持っているAndroidとiPhone。重なるモデルのアップデートに伴い、カメラの性能が上がり、OSとアプリの種類がより充実してきました。それに加え、スマートフォンのインターネットへの接続速度も向上しているため、ARとAIを最大限に活かせる環境が整い始めました。

ビューティーテックは、ソフトウェアがハードウェアの可能性を最大化する効率的なプラットフォームとして実装されるのが理想です。

ビューティーテックの基本となるフレームワーク

  • 画像取得:

    専用のハードウェアデバイス又は最も一般的なスマートフォンを使用して、顔写真を撮影することから始まる。
  • 画像処理:

    ビューティテックの真価は、画像処理の過程で使用されるソフトウェアで決まる。これは、顔の特徴を捉えるところから始まり、眉尻や眉頭の正確な位置、目と周囲の皮膚の検出、唇と周囲の境界線の特定、そして髪の毛一本一本を認識することが必要となる。パーフェクト社のAR技術は、3900個のメッシュを利用した、革新的なリアルタイム高解像度フェイシャル3Dメッシュ技術に基づいており、バーチャルメイクの再現性が担保されている。
  • AI技術の活用:

    優れたビューティテックソリューションとは、AIを組み込み、顔のマッピングとトラッキングを正確に行えることだ。ユーザーがさまざまな角度からバーチャルメイクを見ても追随し、マジックミラーのような体験を提供します。
  • AR技術の精度:

    AR体験は、裏で数学的アルゴリズムが実行されている。唇にさまざまな色を適用し、ファンデーションをオーバーレイし、眉の形を変更し、新しい髪色をトライし、新しいアイシャドウを試す。AR体験で優れたルックアンドフィールを実現するには、高精度のAR技術が必要となる。
  • 機械学習・ビッグデータ:

    ビッグデータとAIを活用することにより、ビューティテックのパーソナライゼーションを促進することができます。例えば、ユーザーが自身で選ぶのではなく、消費者の肌色によりマッチするファンデーションを提案してくれるアプリケーションを提供することができます。もちろん、ユーザーは好きなファンデーションを試すことができるが、AIとビッグデータは何千にも渡る肌データを利用していることから、ユーザーに最適なレコメンデーションを打ち出すことができます。ほかにも個々のユーザーの好みや、ユーザーが楽しむコンテンツを学習するため、過去のユーザーデータも収集することもできます。

    例えば、パーフェクト社のブランドパートナーである「MAKEUP FOR EVER(メイクアップフォーエバー)」は、eコマースサイトで、AIを活用したファンデーションシェードマッチングサービスを提供しており、消費者はわずか数秒で、肌色に合うシェードを見つけることができる。このような革新的なソリューションは、製品を体験するための安全で且つ確実な方法となり、消費者は自信を持って商品を購入することができる。

パーフェクト社ファンデーション色味検知



システム精度について

ビューティープラットフォームの有効性を評価する場合、いくつかの基準が存在します。

  • フェイストラッキング:

    ARは、高い精度を持つフェイストラッキング技術を必要とする。ユーザーはバーチャルメイクを体験しているとき、じっとしているわけではなく、鏡の前にいる時と同じように顔や頭を動かします。ゆえに顔の位置を追うトラッキング機能がないと、頭を左右に降った時に、口紅のシミュレーションが離れてしまう。
    また、髪色を試す際、別の角度からどのように見えるかを確認するために頭を動かした時に、その髪色が壁に貼り付いてしまう。このような新しいテクノロジーは、顔の色々な特徴を適切に識別することで、今までにないバーチャルトライ体験を可能にしました。
  • 髪色(ヘアカラー)の精度:

    消費者とブランドにとって、バーチャルトライ体験の価値は、製品が消費者の顔や髪に上に、どれほど正確にARで表現できるかによります。特にヘアカラーは、消費者の髪色によって仕上がりが異なるため、実際に近い仕上がりを提供するのは極めて難しいです。
    American International IndustriesのMarwan Zreikによると、 「アイラッシュをARで再現するのは非常に困難」とし、「まるでまつ毛を貼り付けられたように見えてしまいう懸念がある。これは髪色にも当てはまることで、正確にレンダリングするための主要な技術的課題でもあった。その点、パーフェクト社のAIとARの正確さに私たちは驚かされた。髪色も自然な仕上がりで、消費者の元の髪色も考慮しているところから、私たちのパンキーカラーも、元の髪色に応じて一人ひとりの仕上がりが違って見えるようになっている。」

パーフェクト社の髪色シミュレーションblaune事例

  • 唇(リップ)と目周り(アイライナー)の精度:

    ヘアカラー同様、バーチャルメイク体験の価値は、その製品がユーザー自身の顔の上に、どれほど正確にARで表現できるかに大きく左右されます。リップにおいては、色だけではなくテクスチャーも正確にとらえる必要があります。グロス、メタリック、シマー、またはさらに独特なものなど、ARでは非常に高い再現性が求められます。高い再現性なくしては、顧客満足度も低下し、SNS上でのリスクは計り知れません。
    Stila Cosmeticsはパーフェクトと協業し、ブランドサイト上で非常にリアルなバーチャルメイク体験を提供しています。口紅、アイシャドウ、マスカラ、ハイライターなど、多くの人気商品が即座に試せるようになっていて、実在する商品に非常に近い視覚的効果を提供することが可能になっていることから、消費者は自信をもって商品を購入することが可能になっています。

パーフェクト社リップシミュレーション


  • 毛髪の形状と動きの検出精度:

    毛髪のARは、1本1本の表現が必要なため困難を極めます。その中、眉毛はさらに難しく、フェイストラッキングも重要な要素となります。なぜかというと、ユーザーが眉を上げたら、追随して眉が上がらないといけないのです。中途半端なARでは消費者に満足を与えられません。

  • ファンデーションの色味:

    消費者にとっても、どの色味が自分にとってベストか、自分の顔をどう表現したいか、という点で、しばしば悩みの種になります。エスティーローダーの最新の店舗向けアプリでは、高精度なパーソナルカラー検出機能と、YouCamメイクのバーチャルメイク機能を掛け合わせた「iMatch™ Virtual Shade Expert」を導入。データベース内の89,969通りのスキントーンからパーソナルカラーをリアルタイムで検出し、エスティーローダーの人気商品「Double Wear Stay-in-Place Makeup」の中から最適な色味を提案。それを即座に試すことを可能としました。
エスティーローダー社Global Retail Experience 副社長の Gen Obata氏は、「ベストマッチが必ずしもその消費者のお気に入りの色味であるとは限りません。」とし、「 iMatch™ Virtual Shade Expertではこのような傾向に対応し、ベストマッチだけでなく、そこから明るめ、暗め、イエベ寄り、ブルベ寄りの選択肢も提供することにより、消費者の趣向にあった色味を選択していただけます。」と述べます。

デモストア

  • 強力なAI:

    この記事の中でも繰り返しAIへの言及があるが、それは高精度ARに対する補助的な技術としての重要性が高いためです。顔認証やトラッキング、ビッグデータの分析にとどまらず、パーソナライゼーションを可能とし、消費者との絆を創出する役割も担っています。エスティーローダー社Consumer Marketing and Online副社長のJon Romanは「高精度なマッチングとパーソナライゼーションの組み合わせは、コンバージョンを向上するだけでなく、一人ひとりへ合わせたパーソナライゼーションにより、消費者に感動をも与えます。この種のパーソナライゼーションはブランドロイヤリティに大きく貢献します。」と述べます。また、AIはお気に入りのインフルエンサーなどのメイクを抽出し、ユーザー自身の顔の上にマッピングする「AI Product Recommendation」などにも活用されています。
  • 高精度な「Delta E」:

    実物に限りなく近い色味でのバーチャルメイク体験の重要性や、その色味が一人ひとりの地毛や地肌の色やテクスチャーにより微妙に変化することなどについては繰り返し言及してきました。色の表現は主観的なものとも言えるが、Delta Eという測定基準を活用することにより明確に測ることが可能となる。Delta Eとは人の目で認識可能な色の違いを計測するための指標で、「Delta」は値の差を示し、「E」とは、「知覚」と意訳できるドイツ語のEmpfindungに由来する。一般的にDelta E 3以下は、人が凝視してかろうじて違いが認識でき、2以下の違いは人の目での認識が困難とされています。パーフェクト社の技術では、このDelta Eが1.5を下回るケースが多々あり、バーチャル・リアル間の行き来のストレスを軽減しています。

  • 複数カテゴリーへの対応:

    ビューティーテックプラットフォームである以上、多くの製品カテゴリーやブランドに対応することは必要不可欠です。消費者に、それぞれの製品やブランド毎に個別のアプリをダウンロードしてもらうことは期待しません。アプリは飽和状態にあり、あるブランドの口紅を試した後に、別アプリを立ち上げて別ブランドのヘアカラーを試す、というのではシームレスな体験を提供することができないのです。

    そういった背景から、多くのブランドの多くのアイテムをシームレスに試すことができるプラットフォームとしてYouCamメイクが誕生しました。ユーザーにとってエンターテイメントコンテンツであるだけでなく、ブランドの売上にも大きく貢献しました。ユーザーはメイクルックを自由に作り、商品を選択することができます。

    e.l.f.社のDitital副社長、Ekta Chopraは「消費者のカスタマージャーニー全体の中でもDiscovery(発見)は非常に大きな要素です。」とし、「発見、トライ、購入のシームレスな体験を可能とする環境を提供することが望ましく、パーフェクトはAR技術を通してパーソナライズされた素晴らしいDiscovery体験を可能としました。」と、Discoveryプロセスの喜びについて言及しました。e.l.f. Cosmeticsでは、ブランドサイトとアプリでさまざまなカテゴリーとアイテムでバーチャルメイク体験を提供しています。パーフェクトのバーチャルメイクをEコマースのカスタマージャーニーに組み込むことにより、コンバージョンを200%も向上させることに成功したという。

パーフェクト社elf事例

10. ソーシャルプラットフォームでも導入が進む


バーチャルメイクが消費者により広く活用され、販売ツールとして高い効果を持つことから、ARがYouTube、インスタグラム、Pinterest、スナップチャットなどの巨大なソーシャルメディアにも受け入れられたのは自然な流れです。

ソーシャルメディアがどのようにバーチャルメイクを組み込んでいるか?


  • グーグル検索&YouTubeバーチャルメイク:

    グーグルではグーグル検索およびYouTubeにバーチャルメイクを組み込んでいます。グーグルはパーフェクト社との協業により、エスティーローダーやMACをはじめとする多くのブランドと共にバーチャルメイク体験をローンチ。消費者はモバイルデバイスのインカメラを利用して、グーグル検索上でメイク商品のトライをすることができるようになりました。YouTubeもARを実装し、その20億のグローバルユーザーに、お気に入りのメイク商品を試してもらう機能を提供しました。パーフェクトのYouCamメイク技術をYouTubeのインストリーム(In-Stream)広告に取り入れ、視聴者にAR体験を提供すべく、GoogleおよびYouTubeはパーフェクトと戦略的業務提携を行ないました。

    これにより視聴者は、お気に入りのメイクアーティストのコンテンツを視聴しながら、紹介されているメイクをリアルタイムで試す、ということなどが可能になりました。著名なインフルエンサーJasmine Brownによる、e.l.f. Cosmeticsの新商品SRSLY Satin LipstickのIn-Stream広告が良い例です。Jasmineが様々な色の口紅を紹介するのを視聴しながら「try on」ボタンをタップすると、まさに同じ色またはその他の気になった色のリップを自分の顔でシミュレーションすることができ、そのまま購入することも可能です。

elf youtubeバーチャルリップお試し画面


  • スナップチャットのバーチャルメイク:オンラインとオフラインの架け橋

    それぞれのストーリーをシェアできるSNSのパイオニア、スナップチャットはARの進化を最も推進する企業の一つとなりました。1430億ドルの購買規模を持つといわれ、米国の最も大きな消費者セグメントを占めるZ世代とミレニアル世代をメインのユーザーとしたスナップチャットは、ARにとっては必然的な存在場所といえます。コスメブランドはパーフェクトのSKUプラットフォーム(パーフェクト・ビジネス・コンソール)からスナップチャットのプラットフォームへ素早くかつ容易にデータを提供し、AR体験を提供することが可能となったのです。
    スナップ社によると、ショッパブルARレンズを用いたキャンペーンでは、2020年第3四半期の平均と比較して、Action intent lift★が2.4倍だったという。スナップチャットとパーフェクトは共に、革新的なビューティーショッピングを可能とするテクノロジーを提供し、ブランドによる次世代の消費者へのリーチを支援します。

11. ビューティーテックのこれから

美容業界のデジタル化が進む中、ビューティーテックはオムニチャネルでのショッピング体験において、より大きな役割を果たすように進化していくでしょう。ここでは、現在と今後のトレンドについてご紹介します。

  • ビューティテックは現代の消費者を理解し、エンゲージメントを創出し、よりリッチな繋がりを維持する上での要な基盤となる。
  • ブランドは、従来の考え方を変え、オンラインでは受け身のアプローチではなく、テクノロジーを活用して積極的にアプローチしていく必要がある。(それも急ピッチで)
  • AIやAR技術は既にビューティテックの基本として定着しているが、これからはGAN (敵対的生成ネットワーク) ビューティテクノロジーと、ライブ配信テクノロジーの進化により、消費者の購買体験がさらに今後飛躍していく。
  • スキンケアに関わるテクノロジーはここ最近リクエストの多い分野で、AIを活用してパーソナライズ化した肌診断やブランドによる消費者へのおすすめ商品に対する需要の高まりが背景にある。
  • 消費者とのダイレクトコミュニケーションを成功させるためには、商品のお試しをバーチャル化することが今必然となり、店頭だけではなく、ウェブ上、アプリ上、SNS上等、あらゆるタッチポイントで一貫したシームレスなバーチャルシミュレーション体験の場を提供することが大切だ。
  • サステナビリティのためのテクノロジー:バーチャル化することで、美容ブランドや小売業者は、製品の廃棄やサンプルの生産を最小限に抑え、プラスチック使用量やCO2などを低減することができます。また、カスタマイズされたショッピング体験を提供することで、過剰消費を抑えることができる。
  • 新しい領域への拡大:美容技術の進化に伴い、美容業界の新たな領域への拡大が進むだろう。ネイルカラーやメンズグルーミングへの拡大により、ビューティーテックは、カテゴリーを問わず、ビューティーショッピングに欠かせない要素に急速になりつつある。

美容ブランドにとって、DX(デジタルトランスフォーメーションは)、新しい考え方ではないでしょう。ビューティーテックに関して正確な知識を身に着け、どのように活用することでビジネスバリューを効率よく発生させるか考え、行動することが、テクノロジーが浸透している現代の市場で成功するカギとなります。

ビューティーテックは急速に進化を続ける分野であるため、化粧品ブランドや小売店は順応にトレンドを察知し、適応していく必要があります。「ビューティーテック」は、消費者の悩みを解決し、より快適な買い物体験の提供をサポートし、さらにはビジネスに貢献する重要な要素となっているでしょう。


国内外400以上のブランドに導入されている弊社のテクノロジーに関するさらなる詳細は、
弊社営業窓口までお気軽にお問い合わせください。

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