近年、美容業界で注目を集めている「眉毛サロン」。
個性的な眉毛メイクの流行や、眉毛の重要性への認識の高まりから、専門サロンの需要が増加しています。
眉毛サロンの開業を考えている方に向けて、成功への道筋と最新技術の活用方法をご紹介します。
眉毛サロン業界の今後の需要の見通しは?
眉毛サロンの需要は、近年急速に拡大しており、今後もさらなる成長が期待されています。
これは近年、女性だけでなく男性においても美容意識が高まっており、またSNSの普及の影響で、美しい眉毛のデザインが簡単にシェアされるなど、眉毛は顔の印象を決める重要なパーツという認識が広まっていることなどが、需要増加の要因と言われています。
とくにコロナ禍におけるマスク着用は目元だけが露出される状況となり、その影響もあって目元の印象を左右する眉毛を美しく整えたいというニーズは近年急速に高まりました。
株式会社リクルートのホットペッパービューティーアカデミーの2024年発表によれば、アイビューティーサロンの市場規模は前年比28.9%増、1年以内のサロン利用率が男女ともここ5年で最高値との調査結果が報告されていることから、今後も眉毛サロンの需要は増加傾向となることが予想されます。
(参考:(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ)
眉毛サロン開業に必要な資格と免許は?
眉毛サロン開業においては、美容師免許が重要な資格となります。
ただし、特定の施術に限っては美容師免許なしでも実施は可能です。
また、眉毛美容に関する専門家として、アイブロウリストの資格を取得しておくことは、開業後のサロン運営に有利に働くことが期待できます。
美容師免許なしで開業できる?
眉毛サロンの開業には美容師免許は必須ではありません。
ただし、美容師免許の有無によって提供できるサービスの範囲が変わるため、美容師免許を所持していることが望ましいと言えます。
まとめると以下の通りとなります。
- 美容師免許が必要な施術:カット、シェービング、エクステ
- 美容師免許が不要な施術:ワックス脱毛、眉メイク、眉の染色など
たとえば眉毛のカット、シェービングは美容師免許がなければ実施できません。
これは、美容師法に基づき、顔や髪に対する施術は国家資格を持った美容師のみが行えると定められているためです。
眉毛エクステに関しては明確な基準はありませんが、過去にまつげエクステに関してトラブルが続出した結果、美容師免許が必要であるとの厚生労働省の通達があり、眉毛エクステもこれに沿った対応が一般的となっています。
(参考:厚生労働省「まつげエクステンションによる危害防止の徹底について」)
アイブロウリストの資格は?
アイブロウリストは、眉毛のデザインや施術に特化した専門家です。
アイブロウリストに関する資格は、美容師のような法的な資格ではなく、眉毛サロン開業に必須ではありません。
ですが、眉毛美容における専門的なスキルがあることを示す証明となるため、取得しておくことが顧客からの信頼獲得、競合他社との差別化に有利に働く可能性があります。
眉毛サロンで提供する主なサービス
眉毛サロンにおける主なサービスを、美容師免許の必要性の有無によって分けてご紹介します。
眉毛サロンを開業する際のメニュー考案にお役立てください。
✅美容師免許が必要なサービス
- カット
- シェービング
- 眉毛エクステ
眉毛の形を整えるために基本的なサービスがカット、シェービングです。
これらは顔の形や印象に合わせ、眉毛を自然な形に調整したり、輪郭をシャープに仕上げることが可能です。
眉毛エクステは、人工毛を既存の眉毛に装着することで、薄い眉毛を自然に濃くすることができます。
顔の印象を大きく変える効果があり、持続性も高いのが特徴です。
✅美容師免許がなくても提供可能なサービス
- 眉毛ワックス脱毛
- 眉毛メイク
- 眉ティント(染色)
眉毛ワックス脱毛は、ワックスを使って眉毛を根元から除去することで、眉の形を長期間維持するために効果的です。
眉毛メイクは、ペンシルやパウダーなどの化粧品を使用して眉毛を描く技術です。
顔の印象を大きく変えられる人気のサービスで、個々の顔立ちに合わせたデザインが可能です。
眉ティントは、眉毛に染色を行うサービスで、自然な濃さと色味を長期間キープでき流転が特徴です。
朝のメイク時間を短縮したい方に特に人気があります。
眉毛サロンを開設するなら個人?それともフランチャイズ?
眉毛サロンを開業する際、個人で独立するかフランチャイズに加盟するかは重要な選択となります。
結論から言えば、独自性を重視し、リスクを取る覚悟がある方には個人開業が、安定性と既存システムの活用を求める方にはフランチャイズ加盟が適しているといえます。
個人開業
個人開業の魅力は、自由度の高さです。
サービス内容や価格設定、店舗デザインなど、すべてを自分の判断で決定できる点は、独自のこだわりやライバルとの差別化をしやすいと言うメリットがあります。
また、フランチャイズ料を支払う必要がないため、利益を最大化できる点も魅力です。
一方で、個人開業はすべての運営方針や責任を自分で負うため、失敗のリスクは高くなります。
特に未経験者の場合、経営ノウハウや業界知識の不足が課題となる可能性があります。
また、知名度がないため、初期の集客に苦労することも考えられます。
フランチャイズ
フランチャイズ加盟の最大の利点は、既存のブランド力を活用できることです。
これにより、開業直後から効果的な集客が可能になります。
また、本部からの経営指導やサポートを受けられるため、経営ノウハウの不足を補うことができます。
さらに、仕入れや広告などで本部のスケールメリットを活かせるため、初期投資の軽減につながる可能性があります。
フランチャイズ最大のデメリットは制約の大きさです。
本部の方針に従う必要があるため、独自性を出しにくく、柔軟な事業展開が難しい場合があります。
またロイヤリティなどの形で利益の一部を本部に支払う必要があるため、利益を出しにくい場合もあります。
長期の契約を結ぶことが多いため、中途解約の際の違約金発生リスクにも注意が必要です。
個人開業かフランチャイズか。
その最終的な選択は、個人の経験、資金力、リスク許容度、そして長期的なビジョンによって決定する必要があります。
眉毛サロン開業までの具体的なステップ
眉毛サロンを開業するには、計画的かつ段階的なアプローチが必要です。
以下に、主要な開業ステップを順を追って解説します。
1)資格取得
美容師免許がなくても眉毛サロンは開業できますが、提供できるサービスに制限が出てしまいます。
美容師免許取得には専門学校または通信課程で年単位の期間が必要となるため、そこまで待てない方は美容師資格を持つスタッフを雇う必要があります。
2人の従業員に美容師免許が必要な業務を任せる場合、管理美容師免許が必要となるため注意してください。
また眉毛専門のサロンとしては、美容師免許以外にも、アイブロウリストやメイクアップアーティストなどの資格取得を検討すると良いでしょう。
これらの資格は技術力の向上だけでなく、サロンの信頼性向上にも繋がります。
2)開業方法の選択
個人開業かフランチャイズ加盟かを決定します。
個人開業は自由度が高い反面、リスクも高くなります。
一方、フランチャイズ加盟は初期投資や運営面でのサポートが得られますが、本部の規則に従う必要があります。
個人開業にするかフランチャイズにするかは、自身の経験、資金力、今後のビジョンに基づいて選択しましょう。
3)開業場所の決定
立地は事業の成功を左右する重要な要素であるため、人通りの多い場所や、オフィス街近くなど、ターゲット顧客が多く集まる場所を選ぶ必要があります。
また、市場調査を行い、競合店の有無や賃料の相場なども考慮しましょう。
開業場所の選択肢としては貸しテナント、賃貸アパートやマンション、自宅などがあります。
開業場所は必要な設備や内装に関しても考慮する必要があります。
また、保健所の認可が必要な業務を行う際は、美容所登録を満たす要件(水回りや床面積など)にも注意しましょう。
4)保健所での手続き
認可の必要な美容所として営業する場合、保健所への届出が必要です。
届け出から検査、結果が出るまでに2週間を見て、開業に遅れないよう必要書類を揃えて申請しましょう。
検査に合格しないまま営業した場合、美容師法違反で30万円以下の罰金が科せられ、営業停止処分となる場合があるので注意が必要です。
5)内装や備品の準備
サロンの雰囲気づくりは重要であるため、清潔感があり、リラックスできる空間を心がけましょう。
内装工事では、適切な照明設計、プライバシーに配慮した施術スペースの確保、待合室の快適性などに注意を払いましょう。
美容所登録を行う場合は、その要件を満たせる内装や設備にしておく必要があります。
また、施術に必要なベッド、シェーバー、ワックスキット、メイクアップツール、消毒用具、照明器具、鏡などの備品のほか、会計システム、宣伝用のチラシなど、開業に向けて必要な物品を取りそろえておく必要があります。
6)開業届の提出
個人事業主として開業する場合、事業開始から1か月以内に、最寄りの税務署に開業届を提出する必要があります。
同時に、青色申告の承認申請も行っておきましょう。
7)集客スタート
開業に向けた集客の準備も事前に行っておく必要があります。
資金に余裕がない場合にはInstagramなどのSNSアカウントを開設し、事前の発信を行っておくと良いでしょう。
広告費が出せる場合には、Web広告を活用するほか、エキテンやホットペッパービューティーのようなポータルサイト、地元の情報誌への掲載、そのほかチラシ配りやポスティングも有効な手段となります。
眉毛サロン開業資金の目安は?
眉毛サロンの開業資金は、立地や規模によって大きく異なりますが、目安は以下の通りです。
- 小規模(個人経営):200万円~500万円
- 中規模:500万円~1000万円
- 大規模(複数スタッフ):1000万円~2000万円
主な内訳:
物件取得、内装工事費:100万円~500万円
設備・備品費:50万円~200万円
広告宣伝費:30万円~100万円
開業前の家賃・保証金:50万円~200万円
運転資金(3ヶ月分):50万円~200万円
資金に関しては自己資金ですべてまかなうことは難しい場合、銀行融資や公的な融資、補助金等を上手く組み合わせる必要があります。
眉毛サロン開業で成功するために必要なポイントは?
眉毛サロンを成功に導くには、複数の重要なポイントがあります。
以下に、成功のために特に注意すべきポイントをまとめました。
独自のコンセプト(差別化)を出す
競合サロンとの競争に負けないためには、業界の最新情報には常に意識を配りつつ、競合サロンとの差別化に努める必要があります。
他にはない独自のサービスやメニューの提供、最新機器の導入など、競合ではなく自分のサロンを選んでもらうため、魅力的なコンセプトを打ち出していきましょう。
高品質なサービス提供
眉毛専門サロンとして、最新技術の習得、研修への参加など、高品質なサービスを提供し続けるために、専門性と技術力の向上は常に追い求める必要があります。
スタッフがいる場合には、その育成や管理も重要です。
スタッフに対しても定期的な教育やトレーニング、顧客対応スキルの向上を行いつつ、モチベーション維持のために働きやすい環境維持を心がけましょう。
同時に、衛生管理の徹底や法令遵守、安全性の確保も重要な要素ですので、関連法規や基準の遵守を徹底しましょう。
顧客満足度向上
顧客満足度の向上はリピート獲得に欠かせません。
丁寧なカウンセリング、個々の顧客ニーズに合わせたサービス提供、アフターフォローの充実などにより、顧客満足度の向上に努めることでリピーターを増やす努力を続けていきましょう。
経営戦略
適切な財務管理を行い、コストと収益のバランスを取ることも、長期的な成功には不可欠です。売上と経費を把握し、予算を立てて資金繰りを管理し、健全な経営を目指すとともに、適切な価格設定により十分な売上を確保する努力が必要です。
効果的なマーケティング戦略
優れたサービスを提供するだけではなく、顧客を呼び込める適切なマーケティング戦略も書かせません。
SNSを活用した情報発信や口コミ促進、新規顧客の獲得やリピート率の向上に役立つ仕組みづくりや情報発信も常日頃から整備するようにしていきましょう。
バーチャルメイク技術で、開業当初からライバルに差をつけませんか?
眉毛サロンを開業して成功を収めるためには、他にはない独自サービスや最新技術の提供をすることで、ライバルとの差別化、質の高いサービスによる顧客満足度の向上、話題性によるマーケティングを有利に進めることが可能になります。
そこでオススメなのが、パーフェクト社の提供するARバーチャルメイク(アイブロウ)です。
パーフェクト社のARバーチャルメイクを導入すれば、サロンの顧客に対してさまざまな眉毛デザインを「施術前に」試すことができます。
リアルタイムで自分の顔に合わせたバーチャル眉毛を確認できるため、イメージの共有が容易になり、顧客満足度の向上につながります。
また、ARバーチャルメイクを活用することで、スタッフの提案力も高まり、より質の高いサービスの提供も可能になります。
眉毛サロンは今後さらに発展が期待される分野であり、それは同時にさらなる競争の激化をもたらすことを意味します。
激しさを増す競争の中では、ライバルとの差別化がさらに重要度を増すことでしょう。
そのような競争において、パーフェクト社のARバーチャルメイク技術は、顧客満足度の向上、業務効率化、そして他店との差別化を同時に実現できます。
この革新的なツールは、眉毛サロンの成功への大きな一歩となることでしょう。
パーフェクト社のARバーチャルメイク技術により、ライバルに差をつけたサロン運営にご興味をもたれた方は、当社までお気軽にご相談ください。