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ファッション業界の成功から学ぶ:ジュエリーECのAR試着
AR アクセサリー

ファッション業界の成功から学ぶ:ジュエリーECのAR試着

2023年10月24日 目安時間 3 分
ファッション業界の成功から学ぶ:ジュエリーECのAR試着

コロナ禍はジュエリー業界にも強烈なインパクトを与えました。

2023年もすでに半年過ぎた今、日本市場においては、回復の兆しが見えてきたかもしれません。

昨年2月に発表された帝国データバンクの調査によると、このような傾向があります。


2021年度のジュエリー市場(事業者売上高ベース)は5200億円程度の見通しとなり、前年を上回る可能性があることが分かった。インバウンドなどを潤沢に取り込んだ新型コロナウイルス感染症前(2019年度)からは2割近い減少となるものの、大幅な打撃を受けた20年度から市場は回復しつつある。

2022年1月までの企業業績(予想を含む)から、2021年度のジュエリー市場を推計したところ、前年から3%増の5200億円前後となることが分かった。過去最も高い水準で、9000億円を超えた2007年度からは半分程度にとどまるものの、前年度比で約2割の減少となった20年度に比べると業況は回復傾向がみられ、2年ぶりに前年を上回る見込みとなっている。

出典:株式会社帝国データバンク

世のカップルたちは結婚の自粛・延期を余儀なくされ、店舗への来訪者も減っていますが、そこでファッションやジュエリー企業のオンラインEC導入が以前より増えてきています。

ECでジュエリーが売れれば長引くコロナ禍でも活路を見いだせると考えられるでしょう。

しかしEC導入にあたって会社にとっては、『ECでは試着ができない』『楽しいショッピング体験を得られにくい』など、いくつ課題点があります。

それを解決する方法の一つがAR指輪です。本記事ではAR指輪について解説します。


目次
  1. 従来のジュエリーECでは試着ができない
  2. AR指輪によってEC上での試着を実現
  1. コロナ禍による売上低迷
  2. ブライダル業界におけるジュエリーの市場需要
  3. ファッション業界において成功した事例
  1. 現実とほぼ変わりない光沢感と反射
  2. リングサイズの自動検出
  3. オムニチャネル&クロスプラットフォーム
  1. 次世代の宝飾ECはAR試着の導入がカギ


ジュエリーECの顧客エンゲージメントを高めるAR指輪

AR指輪の試着

AR指輪とは何なのでしょうか。

ARとはAugmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)の略称で、日本語では拡張現実と訳されます。

これは、現実の風景の中にリアルで高精細なCGや3D映像を組み合わせて現実を拡張する技術を言います。

この技術を使って指輪のバーチャルな試着ができるのです。

この技術はファッション業界ではすでに実用化が進んでいます。

例えばメガネのバーチャル試着や服飾のバーチャル試着などがすでに普及しています。


従来のジュエリーECでは試着ができない

購入に悩む消費者

ECの何が問題なのでしょうか。

課題点の1つが試着できない点です。

試着ができない場合、サイズ感もわからず、本当に自分に似合うのかがわかりません。

顧客体験を考えたとき、試着は大きな付加価値を生みます。

顧客は購入する商品とは別にさまざまな商品を試着する体験自体を楽しむのです。

しかし、ECではそれができませんでした。

従来のECでは商品の画像や動画を見るだけです。

モデルが指輪を着けた画像はありましたが、顧客自身の手に着けているわけではありません。

これでは顧客エンゲージメントの向上も限定的でした。


AR指輪によってEC上での試着を実現

EC AR指輪ショッピング

AR指輪の詳細

そこで登場したのが指輪のバーチャル試着(AR指輪)です。

AR技術とAI技術を組み合わせて高精細な3Dモデルで商品を現実上に再現し、まるで顧客自身が試着しているかのような体験を実現する技術です。

これをEC上で提供すれば、顧客は自宅にいながらにして、誰に気兼ねするでもなく試着を楽しめます。

普段できない何億円の宝石やジュエリーの試着も、気軽に試せることができ、ECショッピング体験がさらに楽しめるようになるでしょう。


店舗での活用方法

また、これは店舗においても活用できます。

コロナ禍をきっかけにソーシャルディスタンスという概念が生まれ、接触しない接客が求められています。

指輪の試着も例外ではありません。

そこで店舗において顧客のスマートフォンやタブレットPCでECサイトにアクセスしてもらい、その場でAR指輪を試してもらえば、接触せずに試着が可能となります。

さらに、ECにおいてAR指輪で試着し、店舗に来てから実際の商品を見て買うこともできます。

AR指輪はさまざまな顧客接点を統合的に繋ぐ役割もするのです。

今まで当社のバーチャル試着の導入実績データから見ると、多くの顧客はECにおいて良いショッピング体験をすると、店舗にも行きたくなります。

なぜなら、ECにおける体験が、店舗での楽しいショッピング体験を連想させるからです。

ECにおける顧客エンゲージメントの高まりは、店舗の需要を高めることにも繋がります。


なぜジュリー業界にはAR指輪が必要なのか?

なぜAR指輪が必要なのでしょうか。その理由の1つはコロナ禍による大幅なジュエリー需要の減少にあります。

コロナ禍による売上低迷

東京商工リサーチの調査によると、全国のジュエリー業者の売上高は、2020年7月期〜2021年6月期に前年比11.0%減と大幅に落ち込んでいます。特に店舗での売上の低迷が著しいです。

【参考】宝飾業界はコロナ禍で大打撃  国内のジュエリー販売事業者、2期連続で減収減益 
全国主要362社 「ジュエリー小売事業者」業績動向調査/
東京商工リサーチ

そこでジュエリー業界は大手を中心にECに勝機を見いだし始めていますが、減少した店舗売上を補うまでには至っていません。

これは先述したように従来のジュエリーECでは試着ができないため、顧客エンゲージメントが上がらず、購買意欲も喚起できないのが原因です。


AR指輪を導入してECにおける楽しいショッピング体験を提供すれば、落ち込んだ店舗の需要の回復にも繋がりやすいと思われます。

なぜならECにおける質の高い顧客体験が、店舗にも行きたいという欲求を喚起するからです。


ブライダル業界におけるジュエリーの市場需要

また、ジュエリー業界の需要減はブライダル業界の需要減と関連があります。

コロナ禍で最も影響を受けた業界の1つにブライダル業界があります。

日本ブライダル文化振興協会と結婚情報サービス・ゼクシィの調査によるとコロナ禍によるブライダル業界の損失額は1兆円、27万組のカップルが結婚の延期を選択したとの結果が出ています。

このようなブライダル需要の減少がジュエリー業界にも波及していると考えられます。

AR指輪

【参考】新型コロナ流行後のブライダル業界約1兆円損失も回復傾向 カップルの半数がオンライン参列導入への心理的ハードル低く/リクルート

そこで、ブライダル業界も感染が拡大して結婚式に来れない人をオンラインで繋ぐなどの対策に乗り出し、需要は回復傾向にあります。

ブライダル業界の需要が回復してくるにつれてブライダルジュエリーの需要も回復してくると考えられますので、ジュエリー業界もそれに合わせてECやOMOに対応できるように対策をしたほうが良いでしょう。

営業問い合わせ

ファッション業界において成功した事例

同様の課題点はファッション業界にも存在しました。ファッションもEC上で試着できないからです。

そこでファッション業界でもAR技術を応用した「バーチャル試着」を導入する海外・国内企業が増えており、一定の成果を上げています。


以下ではファッション業界におけるARの事例を3つご紹介します。


事例①JINS


メガネブランドのJINSは2021年にAIとAR技術を応用したバーチャルメガネ試着サービス「MEGANE on MEGANE」を導入しました。

これはAIが顧客の顔を分析して似合うメガネを自動的におすすめしてくれるサービスです。

メガネは実際にかけてみないと似合う似合わないがわからないので、EC上での試着は顧客エンゲージメントの向上に寄与していると考えられます。


事例②ZOZO NEXT


また、株式会社ZOZO NEXTは、オンライン上で服のバーチャル試着体験ができるアプリ「ALTRM」の実証実験を2022年に開始しました。

これは3Dバーチャルアバターを利用して自宅やオフィスからいつでもどこでもバーチャル試着が楽しめるサービスです。

この技術はアパレルECにおける課題点であったサイズ不一致や着用時の違和感の減少に寄与し、返品の減少やCVRの向上に貢献すると思われます。


さらに、ファッション業界向けのAR技術については、NFTやメタバースの技術との関連も要注目です。

例えばルイヴィトンは、2021年8月にNFTを使ったブロックチェーンゲームをリリースしました。

ファッション業界のNFTへの進出が増えており、NFTやメタバース分野におけるAR技術を用いたファッションアートの展開可能性も感じさせます。

>>ビューティーとファッションブランドのためのNFT|パーフェクト株式会社


パーフェクト社のAR指輪の特徴

ビューティーテックにおいて実績を持つパーフェクト社はAR指輪もリリースしています。

パーフェクト社のAR指輪はジュエリー業界のECやOMO戦略において目覚ましい効果を発揮します。その特徴は以下の4つです。

現実とほぼ変わりない光沢感と反射

レンダリング

AR指輪体験

高精細なレンダリング技術(PBR)によって、ダイヤモンドリングなども現実とほとんど変わらないテクスチャを再現できます。この重要な技術は、リアルなバーチャル試着を創出できるかの最大な特徴です。

特許取得済のハンドトラッキングAgileHand™により、マーカーをつけなくても、自宅に居ながらにして、スマートフォンのカメラを使い、リアルに再現された3D指輪を自身の手に試着できるのです。

リングサイズの自動検出

指輪サイズ自動検出

指輪体験

スマートフォンのカメラに手を映すだけで、AIがリングサイズを自動検出します。

そしてAIによるレンダリングはカメラの動きや手の動きを追従し、AR指輪を指の上にシームレスかつリアルタイムに再現します。


2D画像から3Dモデルの生成


2D画像から3Dモデルへの変換はバーチャル試着に不可欠であり、パーフェクト社はこの複雑なプロセスを簡素化しました。

2D画像さえあれば、アクセサリーを3D AR試着に変換でき、高い再現度を実現。

これにより、ユーザーは直感的でリアルな試着を楽しむことができ、ショッピングエクスペリエンスが向上します。

パーフェクト社の技術はアクセサリー業界に新たな次元をもたらし、顧客に満足度の高いショッピングを提供します。


オムニチャネル&クロスプラットフォーム

AR指輪、複数OS対応

パーフェクト社のAR指輪はiOS、Android、MacOS、Windowsをサポートし、ほとんど同じUIによって動作します。

Webとモバイルアプリの両方に対応した柔軟なソリューションによって、ブランドのオムニチャネル戦略をサポートします。

AR指輪はECにおいても店舗においても同じように利用可能です。

店舗に設置したデバイスによって利用もできますし、顧客自身のデバイスでも同じように利用できます。


ジュエリー業界の今後

次世代の宝飾ECはAR試着の導入がカギ

ジュエリー業界全体が急速に進化する中、ブランドは常に革新を続け、最新のソリューションを活用して、最高の顧客体験を実現しなければなりません。

これまで、時計、宝飾品、衣料品を試着するや情報収集するために店舗に足を運ばなければなりませんでしたが、今では、いつ、どこにいてもウェブサイトやSNSアプリからさまざまな商品情報を検索することができます。

そこで、デジタルツールを活用する企業も増加しています。デジタル上のタッチポイントの増加により、消費行動や購買行動は変化し続けています。

ECやOMO戦略のために、まずAR技術を活用したバーチャル試着『AR指輪』『ARイヤリング』の導入を検討されてはいかがでしょうか。

営業問い合わせ

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