最近、「清書AI」の登場がお絵かき界隈で話題を呼んでいます。
清書とは、イラストや漫画を描く過程の1つで、手描きのラフ画をきれいな線画に修正する作業のことを指します。
時間や人手をかなり必要とするこの清書作業が、今ではAIの力を借りることで数秒で仕上げられるようになりました。
そこで、今回の記事ではAIでラフ画を清書できるアプリ・ツールおすすめ3選とその使い方についてご紹介します。
【無料】AIでラフ画を清書できるアプリ・ツールおすすめ3選
①AIでラフ画を自動で清書できる『YouCam AI Pro』(アプリ)
『YouCam AI Pro』は AIでラフ画をキレイに清書できるアプリです。
手描きで描いたイラストをアップロードするだけでAIがラフ画を簡単に清書してくれるので、時間がかかるイラストの修正作業をサクサクと効率よく進められます。
『YouCam AI Pro』の最大の特徴は、他の清書AIツールにはないプロンプト機能が備わっていることです。
清書の度合いやタッチを自由に調整できるほか、スタイルを選択するとアニメイラストだけでなく、鉛筆画や3Dアニメへの変更も可能です。
また、清書したラフ画をAIが自動で着色する色塗り機能も搭載されています。
プロンプトでパーツごとの色やタッチを指定できるため、イメージ通りに色を塗れます。
②ラフ画の輪郭線をきれいに清書『SengaChan - 線画抽出』(アプリ)
『SengaChan - 線画抽出』は写真や手描きのラフ画の輪郭をきれいに清書できるアプリです。
時折、ラフ画の細部が消えてしまうことがありますが、二重線などを綺麗に清書するには最適です。
写真から本格的なイラストを描きたい人はぜひ使ってみて下さい。
③ラフ画をAIで気軽に清書『copainter』(ツール)
『copainter』は、AIを活用したイラスト制作が楽しめるオンラインツールです。
ラフ画をAIで綺麗に清書できる【ペン入れAI】機能が2024年より新たにリリースされ、XなどのSNSで注目を集めています。
線の太さや入り抜き、ラフ画への忠実度などを調整でき、自然な清書が叶います。
AIでラフ画を清書する方法
ここからは、AIでラフ画を清書する方法についてご紹介します。
今回は、上でご紹介したAIラフ画修正アプリ『YouCam AI Pro』を使います。
ステップ①清書したいラフ画を用意
『YouCam AI Pro』を開き、トップ画面の【写真を追加】をタップします。
AIに清書してほしいラフ画を1枚アップロードします。
ステップ②プロンプトを入力
ラフ画をどのような雰囲気で清書したいかを日本語プロンプトで入力し、スタイルを選びます。
今回は「白黒漫画」と入力し、スタイルは【アニメ】を選択しました。
【画像の重さ(ラフ画の忠実度)】はなるべく高めに設定しましょう。
ステップ③AIが自動でラフ画を清書
するとこのようにAIがラフ画を清書してくれます。
イメージ通りに清書できたら画像を一旦スマホに保存します。
ステップ④清書した絵を着色
次に、【AIイラスト】機能を開きます。
先ほどAIで清書したイラストをアップロードします。
ステップ⑤清書をカラー化
【AIイラスト】機能には様々なイラストのテンプレが用意されていますが、個人的には【カスタム】モードを使うのがおすすめです。
【カスタムモード】では日本語プロンプトでパーツごとの色やタッチを指定できます。
あのラフ画が、AI作とは思えないほど自然なイラストに変身しました!
AIでラフ画を清書する際の注意点
X(旧Twitter)などのSNSでは、清書AIツールに対する批判の声も上がっているのも事実です。
清書AIが炎上している大きな理由として挙げられるのが、プロクリエイターやイラストレーターの作品盗用されるリスクがあるということです。
清書AIがあれば絵が描けない人でも簡単にプロ並みの清書ができるため、クリエイターがXなどのSNSで投稿したラフ画が無断で使用される可能性があります。
清書AIツールを使用する際は、提供元が定める利用規約を遵守し、安全かつ法的に問題のない形で利用するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、現在SNSで話題のAIでラフ画を清書できるイラスト制作ツール3選とその使い方についてご紹介しました。
ラフ画の修正が可能な画像生成AIアプリやツールを使えば、時間のかかる清書作業を一瞬で効率よく仕上げることができます。
最近ではAI技術の改善により、ますますラフ画に忠実なイラストを生成できるようになったので、皆さんもぜひ本記事を参考にお好きなペン入れAIを試してみてください。
この記事の監修者
PERFECT株式会社 編集部
写真加工&画像編集アプリのエキスパート。盛れる自撮り加工や映える画像&動画編集についてのコンテンツをお届け。最新の流行から少しニッチな情報まで、幅広く発信していきます。