「オンラインでメガネを選んで買えたら便利だけど、似合わなかったらどうしよう…」
「購入前に実際に試着しないと不安」
そのように思っている消費者は非常に多いです。
しかしECサイトで販売するとなると実際の試着は難しいですよね。
そのような課題を解決し、お客様の安心感やECサイトの顧客エンゲージメントを創出する手段としてメガネのシミュレーションが挙げられます。
▲オンラインで眼鏡をシミュレーション
この記事では眼鏡のシミュレーションとは?また、その魅力と利点について説明します。
自分の顔で試せるページも紹介しますのでぜひ試してみてくださいね。
目次 |
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メガネシミュレーションとは
メガネシミュレーションとは、眼鏡をかける前に、自分自身がどのように見えるのかをシミュレーションすることができるサービスやアプリのことを指します。
眼鏡店で実際に試着する前に、自分に似合うメガネを選ぶために役立ちます。
また、バーチャル試着を活用することでオンライン上のECサイトでも購入前に試すことが可能です。
メガネシミュレーションの種類
オンラインでのシミュレーション
オンラインでのシミュレーションは、メガネ店のウェブサイトや、眼鏡メーカーの公式サイトなどで提供されることがあります。
自分の顔写真をアップロードすることで、メガネをかけた自分の姿をシミュレーションすることができます。
アプリでのシミュレーション
アプリでのシミュレーションは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスに対応したアプリをダウンロードして利用することができます。
カメラ機能を使って自分の顔を撮影し、メガネをかけた自分の姿をシミュレーションすることができます。
メガネシミュレーションで解決!お客様の好みや需要に合わせたメガネを提案
オンラインでは試着ができない課題
顧客がメガネを買うときにいちばん抱える不安は「自分に似合うのかどうかわからない」という点です。
オンラインの情報検索の場合、商品の現物がないので、自分に似合うのかどうかがわかりません。
結局、商品の写真を見て自分に合いそうなものを探しますが、実際に試着して確かめたわけではないため、どうにも注文確定ボタンを押す意欲がわかないのです。
お客様に購入していただくには安心させてあげることが必要不可欠となります。
コロナ禍によってメガネのオンライン販売の需要は増大しました。
しかし、もし自社ECであまり売上が伸びていないのならば、このような顧客の悩みを根本的に解決できていない可能性があります。
店舗でもメガネの試着にストレスを感じる
これはオンラインだけでなく、店舗での購入においても同じことが言えます。
店舗では一応メガネの試着ができますが、メガネは自分の顔にかけるものなので、他人からどう見えているのかが自分ではわかりません。
よって鏡を見て似合っているか判断しますが、多くの場合、試着用のメガネには度が入っていません。
メガネをかける人の多くは視力が低いため、度の入っていないメガネでは鏡に写った自分の顔もよく見えないのです。
メガネシミュレーションの利点
上記の課題を解決するのに役立つのがメガネのシミュレーションです。
メガネシミュレーションは、バーチャル試着を可能にするための技術の一つです。
バーチャル試着とは近年急速に発展を遂げているAIとAR技術を使ったデジタルソリューションで、主にメイク分野で各社による導入が加速していますが、最近になってメイク分野だけでなく、メガネやサングラスの領域でも活用が進んでいます。
実際に試着する前にイメージを確認できる
メガネシミュレーションを利用することで、実際に試着する前に自分に似合うメガネのイメージを確認することができます。
これにより、時間や労力を節約することができます。
単に画像を合成するだけでなく、画面に映る自分の顔でARを使いながら試せて、以下のような機能を搭載しているサービスが多いです。
- 顔を右や左に動かすと、試着中のメガネも動く
- 顔のサイズも反映した試着ができる
- 実物の商品(フレーム、レンズ色など)を限りなく現実に忠実に3D化する
- 新しい商品もかんたんな操作で3D化できる
つまり、従来のメガネECに存在した「試着ができない」というユーザーの悩みを解消できる販促ツールなのです。
自社ECにこのバーチャル試着のモジュールを搭載すれば、サイト訪問者は自社EC上でさまざまな商品の試着を楽しめます。
そして気に入った商品があれば、すぐに商品をカートに入れて購買につなげられるのです。
また、その場での購入にまで至らなくても店頭に訪れるきっかけにもなります。
自社ECにバーチャル試着を導入すれば、どの商品の方が試着されているか等の消費者行動を分析もできるため、マーケティングにも有用と考えられます。
店舗でもエンゲージメントを創出する
バーチャル試着はオンラインだけでなく、店舗においても顧客のエンゲージメントを向上させます。
先述したように、店舗におけるメガネ試着の課題は、試着用のメガネに度が入っていないため、鏡に写った顔を見づらい点でした。
しかし、店舗に置いている鏡に加えて、さらにタブレットPCやスマートフォンも設置し、自社ECのバーチャル試着画面を表示させたらどうでしょう?
タブレットPCやスマートフォンは顔に近づけて見られる、かつ録画機能の活用で、簡単に複数のバーチャルメガネを比較することができ、自分に似合っているかどうかがはっきり見えます。
もちろんかけ心地などは実際にかけてみないとわかりません。
したがって、店舗に置いてある試着用の現物とバーチャル試着を両方利用してもらえば、納得のいくまで試着したあとで購入してもらえます。
多数のメガネから選ぶことができる
メガネ利用者の中でもスマートフォンアプリに慣れている若年層には、メガネのシミュレーションは特になじみの深いテクノロジーだと思われます。
SNSや自撮りアプリのフィルター探しと同じ感じでメガネの試着ができれば、短時間で様々なデザインのメガネを試すことができ、オンラインサイト上での顧客エンゲージメントも向上すると考えられます。
ここで実際にバーチャル試着の活用例を紹介します。
オンラインメガネ試着の導入事例
Gucciがパーフェクト社のバーチャル試着を導入
Gucciはパーフェクト社のAI&AR技術を応用したバーチャル試着を自社ECサイトに導入しました。
ECサイト上の一部商品ページにおいて「試してみる」のボタンを押すとシームレスにバーチャル試着が起動するようになっており、複雑な操作も不要でかんたんにメガネの試着が楽しめます。
高級ファッションブランドがグローバル市場向けにバーチャルメガネ試着を導入するのは斬新な試みです。
おうちでくつろぎながら高級ブランドのメガネの試着を楽しめるため、それだけで楽しい体験になります。
JINSが全店舗でバーチャル試着を導入
2021年9月、JINSは無料バーチャル試着を導入したサービスを全434店舗とオンラインショップで提供を始めました。
このサービスは顔の形も含めて似合い度をAIが判定し、在庫の中から似合い度順におすすめ表示をする機能を搭載しています。
また、陳列商品の中からお気に入りを登録し、まとめて試着もできるので、じっくりと商品を選べる利点があります。
日本で初めて試着サービスを導入したzoff
日本で初めて無料バーチャル試着を導入したのはzoffです。
zoffが初めてバーチャル試着を導入したのは2011年のことでした。
当時は利用するのにWebカメラの付いたパソコンが必要で、ウェブサイトからソフトウェアをダウンロードして利用しなければなりませんでした。
それから10年が経過し、ARの技術も飛躍的に進化しています。現在ではソフトウェアをダウンロードしなくてもECサイト上でシームレスにバーチャル試着から購買へとつなげられますし、スマートフォンやタブレットPCからも利用できるようになっています。
メガネシミュレーション機能の特徴
パーフェクト社のメガネシミュレーションは最先端のテクノロジーを搭載したバーチャル試着です。
AI技術を活かして瞳孔間距離(PD)を自動で検知
メガネを試着する際に最も重要となるのはフレームと顔のサイズです。
フレームと顔のサイズがあっていないと実際にかけたときにズレたり落ちたりして、付け心地が非常に悪くなってしまいます。
パーフェクト社のバーチャル試着では、AIが顔の画像から瞳孔距離を正確に計算し、それに合わせたフレームサイズのフィッティングをした上で、バーチャル試着を提供します。
実製品に限りなく近いバーチャルメガネ
いくらバーチャル試着を利用しても実物と全然違ったら意味がありません。
パーフェクト社のバーチャル試着は実製品を忠実に再現するために以下のカスタムが可能です。
- レンズカラー
- レンズ濃度
- レンズの反射
- フレームデザイン
どこからでもアクセス可能
パーフェクト社のバーチャル試着はEC向けと店舗向けがあります。
EC向けのバーチャル試着は顧客自身がパソコンやスマートフォン、タブレットを使ってメガネをバーチャルでお試しできます。
オンライン上での提供なのでどこからでもアクセスできるのが特徴です。顧客はおうち時間にリラックスしながらさまざまなメガネの試着を楽しめます。
もちろん店舗でも展開できます。店舗にバーチャル試着を搭載した液晶モニタやタブレットPC、スマートフォンを設置し、顧客はそれを使って自由に自分の顔に合うメガネを選べます。
メガネのバーチャルシミュレーションで売上促進
「メガネシミュレーション」を導入することで、お客様に合ったメガネ選びが可能になり、顧客満足度の向上やリピート率のアップにつながることが期待されます。
また、顧客の嗜好や傾向を把握することで、より的確な個別提案を行うことも可能です。
さらに、店舗やECサイトにおいて、より充実したサービス提供が可能になることも大きなメリットとなり、今後ますます重要性が高まっていくでしょう。
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