AI/AR バーチャルメイク

アメリカに本拠を置く化粧品ブランドクリニーク（CLINIQUE）のデジタル変革

原作者: PERFECT

2023年3月31日目安時間 3 分

美容業界のDX革命

AI技術で顧客体験をパーソナライズ

DXとAIは、現代のビジネスにとって非常に重要なテーマとなっています。DXは、デジタル技術を活用することで、企業が業務を改善し、顧客体験を向上させることを目的としています。一方、AIは、機械学習や自然言語処理などの技術を活用して、人間の知能に似たタスクを実行することができます。

美容・化粧品業界では、DXとAIの組み合わせが、パンデミックの影響で変化する顧客ニーズに応える上で重要な役割を果たしています。例えば、美容ブランドは、AI技術を活用して顧客の肌質やライフスタイルに基づいてパーソナライズされた美容商品を提供することができます。また、DXによるオンラインストアの構築や、AIによる自動化により、業務の効率化も可能になっています。

DXとAIは、今後ますます重要な役割を果たすことが予想されています。DXによる業務改善やAIによる自動化によって、企業はより競争力のあるサービスを提供することができます。そして、消費者のニーズに合わせたパーソナライズされた体験を提供することで、顧客満足度を高めることができるでしょう。

デジタル時代におけるブランドの変革

新興ブランドと確立されたブランドのAI・ARソリューションの導入について

オンラインやソーシャルメディアの時代に生まれた新興ブランドは、これらのAIやARソリューションをビジネスに組み込む能力を持っています。一方で、Cliniqueのように数十年の経験と忠実な顧客を持つようなより確立されたブランドでは、これらのデジタルソリューションを導入するには時間とテスト、そして最大限の注意が必要です。

Perfect Corp. 主催ウェビナーに登壇

今年Perfect Corp. が主催したウェビナーにて、クリニークのグローバルブランドテクノロジー担当副社長のジェレミー・ハリスがブランド事例について、Perfect Corp 米国社の代表取締役ウェイン・リュウと語り合いました。

近年取り組んでいるデジタル施策、また、パーソナライズされた体験の創出が、顧客、コンサルタント、従業員に影響を与えるだけでなく、ROIという形で現実の結果をもたらしている経験を語っていただきました。

▶ウェビナー動画はこちら（英語）

ARとAIの美容技術ソリューションで顧客体験強化

クリニークというブランドは、長い歴史を持ち、店舗でのショッピング体験に力を入れています。オンライン販売が主流の新しいブランドとは異なり、クリニークは世界中の小売店で活躍する美容部員たちが提供する、個人的でより質の良い体験にこだわっています。

しかし、その一方で、クリニークは技術革新にも早くから取り組んでおり、1968年には初歩的なコンピューター技術を使って顧客体験を向上させる先駆者としても知られています。

クリニークとパーフェクト社のパートナーシップによるデジタル変革

現在、デジタルで買い物をする人が増える中、クリニークはPerfect Corp.と協力し、ARとAIを使った美容技術ソリューションを開発し、革新的な取り組みを進めています。顧客に肌の診断やバーチャルでの試着を提供することで、クリニークは、店頭でのパーソナルな接客を強化する方法を見つけました。

これらのツールは、コンサルタントが顧客とより多くのやりとりをし、商品とのつながりを作ることができます。この技術は、オンラインで買い物をする人が、自宅で様々な商品を試着できるようになり、より魅力的で没入感のある体験を提供するために重要です。

没入感ある顧客体験が売上につながる証明

より没入感のある顧客体験を提供することは、ブランドのロイヤリティとエンゲージメントを高めるための鍵となります。しかし、デジタル変革に投資する場合、売上という現実的な指標に結びつかなければ、完全な成功とは言えません。つまり、テクノロジーは単に導入するためだけに使用されるものではなく、その目的はビジネス戦略に結びついていることが重要です。

ユーザー数・平均注文額・コンバージョン率の増加

クリニークとパーフェクト社のパートナーシップは、ブランドが望んだ重要なビジネスウィンをもたらしました。数字によると、クリニークでは、パーフェクト社と提携して以来、AI・AR診断のセッション数は200万を超え、前年比で40％増加しました。ユーザー数だけでなく、エンゲージメント時間も増加しています。このような指標はブランドロイヤルティを高めるために重要ですが、売上につながることも同様に重要です。