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AI/AR バーチャルメイク

美容業界における「DX」とは?

2021年3月17日 目安時間 3 分
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〜花王の事例に学ぶ、UX向上がDX推進の出発点になる理由〜

「デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)」という言葉を聞かない日はないほど、多くの業界でデジタルシフトが進んでいます。美容業界においては、どのようにDXを進めればいいのでしょうか? バーチャルメイクアップアプリ「YouCam メイク」を開発・提供するパーフェクトが、さまざまな事例やゲストとのディスカッションを通して美容業界のDXについて考えていく当連載。

第1回は、グローバルで美容業界のDXをけん引しているパーフェクトの磯崎順信(日本法人代表取締役)が、なぜ今国内の美容業界でもDXに注目が集まるのか、そしてどのようなポイントに目を向けたらいいのかを解説します。

目次

バーチャルメイクデモ体験

DXの前提は、「UXを良くすること」

2020年、新型コロナウイルス感染拡大により、日本でもさまざまな業界でDXが進みました。コロナ禍という非常事態を生き抜くために、数年先の計画を前倒しして大急ぎで動き始めた企業も多いかもしれません。

当社は、顔認証技術、AI(人工知能)、AR(拡張現実)を活用したバーチャルメイクアップ技術の開発・提供をしています。グローバルで累計9億ダウンロードを超える、一般ユーザー向けのARビューティアプリ「YouCam メイク」や、同アプリを搭載したバーチャルメイクアップサービスを、ビジネスソリューションとして美容企業向けに提供しています。現在60か国以上、300以上のコスメブランドに当社の技術を採用いただいています。

コロナ禍で多くの実店舗が、店頭でのタッチアップを控えざるを得ない状況の中、当社のサービスは非対面/非接触型でバーチャルメイクを試せるとあり、2020年は前年比で10倍ほどのお問い合わせをいただきました。各社における導入までの意思決定スピードも明らかに早まっており、日本の美容業界においてもDXの波が来ていることを実感しています。

バーチャルメイクソリューションデモ動画パーフェクトが提供するバーチャルメイクソリューション 最新デモ動画

多くの企業と話をする中で弊社はいつも、なぜ美容業界にDXが不可欠で、どこから手をつけたらいいのかをお伝えしています。当社に限らずですが、美容業界のDXを支援するソリューションを導入することで、「すぐにEC売上が伸びる」「実店舗の売上減を補填できる」と期待をされている企業も多くいます。しかし、DXは魔法の杖ではありません。デジタルを活用することで、どうしたらブランドが持っている資産を生かし、ユーザーに還元できるか。まずは「ユーザー体験(UX)」に目を向け、そこから具体的なアクションを考えることが、わかりやすい出発点になります。

なぜなら、結局のところユーザー体験が良くなければ、いくら最新のテクノロジーを活用しても、それはお客さまにとって使い勝手の良いサービスとはいえないからです。DXはあくまで手段であり、目的は「UXを向上させること」にあります。

消費者が求めるのは、分かりやすさと使いやすさ

当社はWebサイト向け、スマホアプリ向け、実店舗向けなど、ブランドのニーズや目的に合わせ、バーチャルメイクやバーチャルヘアカラー、AI肌診断などのさまざまなソリューションを提供しています。その中で、実際に導入を進める各社様で共通しているのは、お客さまに「それで何ができるのか」がすぐに伝わるサービスは利用され、お客さまの頭の中に「?」がたくさんできるものは使われないということです。

導入企業の1社、花王の人気スキンケアブランド「SOFINA iP」が2019年9月にリリースした「肌id」は、Webサイト、店頭QR、LINEなど、色々なタッチポイントを用意したことで、消費者のエンゲージメントが向上した好例です。

ソフィーナ肌分析

このサービスは、当社の肌分析機能を搭載した「SOFINA iP」のWebサイト上で、お客さまがご自身のスマホで顔写真を撮影すると、すぐに肌状態が解析され、結果に応じて最適な商品を提案されるというものです。さらにLINEアプリと連携しているので、「SOFINA iP」のLINE公式アカウントと友だちになると、繰り返し肌解析をしログを残せたり、定期的に美容情報を受信したりすることができます。

ドラッグストアなどの店頭にもQRコードを設置しているので、新規のお客さまでも、その場でQRコードを読み取って自分の肌状態を知ってから、最適な商品のレコメンドを受けられます。

また、花王の白髪用ヘアカラーシリーズ 「ブローネLumiést(ルミエスト)」でも、AR技術を活用したユニークなアプローチでエンゲージメントを高めています。花王は、2020年10月3日の発売に先立ち、当社のARヘアカラーシミュレーション技術を導入した「髪色シミュレーション」搭載のブランドサイトをオープンしました。

髪色シミュレーションイメージ

バーチャルメイクデモ体験

目的は、ヘアカラー商材では定番の、ドラッグストアなどの店頭から「毛束プッシュイン」を廃止すること。代わりに、Webサイトに誘導するQRコードを設置し、「ARによるヘアカラーのテスター」を提案することになりました。

店頭毛束の廃止

毛束プッシュインの廃止は、コロナ禍における非接触ニーズというお客さま側のメリットと、サンプルやテスターが不要になりプラスチックゴミを削減できるという企業側のメリット、それぞれあります。ヘアカラーを購入されるお客さまの多くは、毛束を参考にしてはいるものの、人気の色や、明るすぎず暗すぎない真ん中の色を選ばれるそうです。

しかし、すべての色味をチェックしたいというニーズも当然あります。新商品が出る度に毛束プッシュインの準備をしなければならない売り場の負担を減らしながら、お客さまのニーズに応える方法として、花王はARによる色選びを選択されました。お客さまもARであれば負担無く、楽しみながら新しいカラーにチャレンジできます。

11月1日週から地上波のテレビCMを放映されましたが、そこでもARヘアカラーシミュレーションを訴求いただきました。その結果、サイト内平均滞在時間が、導入以前に比べて2倍(3分から6分)、さらには、1週間あたりのARシミュレーショントライ数が100万回を超えました。これは一般的なメイクブランドのトライ数の20倍に相当する値です。

UXを中心に据えることが、DX推進においていかに重要かは、こうした結果からも分かるかと思います。

バーチャルメイク導入事例

「最善のUX」は状況で異なる

当社のソリューションは、店頭に設置したタブレット端末などで活用されることも多くあります。ここでポイントになるのが、どのようにお客さまに体験をお届けするかです。

バーチャルメイクは遊び心があるサービスなので、楽しめる一方、その様子を他のお客さまから見られたくないと思う方もいるかもしれません。そうしたお客さまにとっては、タブレット端末が店内の目立つ位置に置かれていたら、「試したい」という気持ちよりも「恥ずかしい」気持ちが強くなり、試すことへの心理的ハードルが高くなります。

プロモーションイベント会場では、タブレットを目立たせる装飾が効果的な一方、実店舗では設置方法もユーザー目線に立ち、物理的にも心理的にもハードルを下げる環境構築が消費者エンゲージメントを高めるキーとなります。タッチポイントやシチュエーションによって最善のUXは異なりますし、履き違えると残念な結果となってしまいます。

実店舗バーチャルメイクソリューションパーフェクトが提供する実店舗向けのバーチャルメイクソリューション(youtube)

パーフェクトが提供する実店舗向けのバーチャルメイクは、数十秒で何十色も試せるので、お客さまは日頃試したことのないカラーやテクスチャー、ブランドを使うことができます。こうした新たな商品との出合いが、結果的に商品購入へとつながりますが、お客さまに「恥ずかしそうで使いたくない」と思われてしまっては意味がありません。長期的に繰り返しエンゲージを維持するUXは、派手である必要はなく、「便利!」、「助かる!」、「楽!」という言葉で形容されるようなことです。このようなUXが、「本当に強い体験」になれるのです。

特に今はコロナ禍で、「安心・安全」のために非接触型のバーチャルメイクを利用したいと考えるお客さまもいるはずです。こうした消費者のニーズを捉え、企業・お客さま双方にとってメリットの大きいサービスを提供するために、何が最適なのか。ぜひ「UX」に着目しながら、DX推進を検討いただけたらと思います。

遠隔でも効果大、1on1バーチャルメイクアップで購入単価向上

最後に、コロナ禍ならではのUXについて考えてみます。お客さまは買い物を楽しみたいと思っている一方、まだお店に行くこと自体怖いと思っている方も大勢います。しかしECで購入したいと思っても、化粧品の場合、その色味が本当に自分に合っているのかは、実際に試してみないことにはなかなか分かりません。当社が提供している1対1のカウンセリング型サービス「BA 1 on 1*」は、そうした課題解決にも適しています。

*BA 1 on 1 : バーチャルメイクを活用して消費者と美容専門家をつなげるオンラインカウンセリングサービス

パーフェクト社が提供するカウンセリングサービス画面パーフェクトが提供する1対1のカウンセリング型サービス デモ動画

上記の動画で紹介しているのは、美容部員とお客さまがスマホ越しに対話をする1対1のカウンセリング型サービスにバーチャルメイク機能を搭載したものです。お客さまの肌色や好みに応じて美容部員が化粧品を提案し、遠隔操作でお客さまの顔面にバーチャルメイクを施し、EC購入を促進するというサービスになります。

実際にこのサービスを利用している国内の化粧品ブランドのなかには、お客さまの平均購入単価が、実店舗を1万5000円上回るところもあります。まるで実店舗で美容部員と話しているような丁寧なカウンセリングを受けながら、実店舗よりも多くの色味を試せるので、お客さまにとっても発見があり、アップセル・クロスセルにつながっているのではないかと考えています。

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